僕達の戦争 ー前編ー

最近バイト先で起こった大きな出来事。


うちのバイト先では、毎朝仕事が始まる前に朝礼をします。

しかし…


店長『　えー、昨日、大きな万引きがありました。　』

一同：ザワザワ

店長『　えー、なんとしても捕まえます。　』

一同：ドヨドヨ


その日(５日前)の朝礼は、このような店長の発言から始まりました。


うちのバイト先では、しょっちゅう小さな万引きが発生していますが、
どうしようもないので泣き寝入りしています。

しかしそれはあくまで小さな万引きの場合。

今回発生した万引きは、かつてないほど大きな万引きです。

盗られた商品は電動工具と発電機　(価格総計１７万円相当)。


そしてまずい事に、万引きが発生した日、

たまたまエリアマネージャーがうちの店を訪問していました。


この人がまた人食い婆のように怖い人なのです。

お客様へのアイサツを怠るだけで、ケツを引っ叩かれるのです。

これがまた地味に痛いのです。

バイト達はみんな彼の事を、敬意と畏怖の念を込め、ジャイアンと呼んでいます。


今回の万引きが、なぜいつもよりヤバイのか。
理由を挙げてみるとこうなります。↓


①盗られたのは大変高額な商品

②ジャイアンが店にいる時に発生した

③ジャイアンはすぐ怒る

④ジャイアンは怖い


以上の４点。

①はまぁ良いとして、②と③と④が致命的でした。



幸い犯人は防犯カメラにバッチリ写っていました。

犯人は三人組の若い男性。

商品をカートに乗せ、レジを通さず、何食わぬ顔で店の外に。

鮮やかな手際。

その一部始終を警察に届け出たらいいのでは、と思うでしょうが、
万引きは現行犯じゃないと捕まえられないみたいなのです。

というわけで、警察に言っても善処してくれないのです。
これが泣き寝入りの理由ですね。

しかし今回に限っては、泣き寝入りできそうもありません。

ジャイアン。

彼はその日、我らが店長にこう言ったと聞きました。



『　おまえらで捕まえろ。　』



　　　　　　　　　　ーーー続くーーー


次回予告

　警戒体制の中で行われた第二の犯行！犯人は同一人物！？
　ついにジャイアンの怒りは頂点に達す！崖っぷちの店長が考え出した作戦とは！？
　次回　【　僕達の戦争ー後編ー　】　お楽しみに

お客様アルバム

最近ようやくバイト先での仕事にも慣れてきました天秤丸です。

うちのバイト先はホームセンターという事もあり、様々なお客さんが訪れます。

そういうところですから、接客をしなければいけないことが多々あります。

誠意と真心をもって応対しなければなりません。

さてさて。

今回はお客様の質問と天秤丸の応対の一例、その中でも特に印象に残っているものを
Ｆ＆Ａ形式で紹介していこうと思います。

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ＣＡＳＥ：１　小さな、お子様の場合


Ｆ　　『　あんなー、ぼくなー、剣が欲しいねん。　』

Ａ　　『　あっちのおもちゃコーナーにあるよ＾＾　』

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ＣＡＳＥ：２　短気な、農家のおじさんの場合


Ｆ　　『　ぅおい、除草剤どこやねん。　』

Ａ　　『　目の前でございます。　』

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ＣＡＳＥ：３　子連れの、お母さんの場合


Ｆ　　『　このハサミで鉄板切れる？　』

Ａ　　『　さすがに無理でございます。　』

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ＣＡＳＥ：４　三人組の女子高生の場合


Ｆ　　『　どの花火が一番ヤバイ～？　』

Ａ　　『　これなんかが一番ヤバイ。　』

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ＣＡＳＥ：５　ぴょんぴょん跳ねる、お兄さんの場合


Ｆ　　『　ト、ト、トイレどこ！？　』

Ａ　　『　つきあたりを右でございます。　』

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ＣＡＳＥ：６　ジェスチャーで訴えかける、おばちゃんの場合


Ｆ　　『　ほら、こうやって、グッとやって、パチンとするやつどこ？　』

Ａ　　『　すみません。わかりません。　』

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ＣＡＳＥ：７　バイト先の、社員さんの場合


Ｆ　　『　○○君、今から【ＵＮ】の積み込み…　』

Ａ　　『　嫌です。　』

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ＣＡＳＥ：８　優しげな、おばあちゃんの場合


Ｆ　　『　チワワを～くださいなぁ～。　』

Ａ　　『　申し訳ありませんが当店では取り扱っておりません。　』

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ＣＡＳＥ：９　無愛想な、おじさんの場合


Ｆ　　『　便器ください。　』

Ａ　　『　申し訳ありませんが当店では取り扱っておりません。　』

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ＣＡＳＥ：ＦＩＮＡＬ　山伏のような、おじいちゃんの場合


Ｆ　　『　イノシシを防ぐ機械を売ってくれ。　』

Ａ　　『　？？？　…申し訳ありませんが当店では…　』

社員　『　こちらになります。　』

天秤丸(　あるんかい。　)

ちょっといいはなし

「　たまごっちを買ったのよ。　」



バイト休憩中、突然そう言い放ったのは女性の社員さん(推定３３歳)。

彼女には子供がいて、その子供に買ってあげたとの事。
　
たまごっち。

数年前に発売され一大ブームを巻き起こした携帯液晶ペットゲーム。

たまごっちプラス、新種発見たまごっち、帰ってきたたまごっち、

などなど種類も多く、類似品もたくさん出回っている。

何を隠そう天秤丸も、当時どらごっちを購入した事がある。

もちろんまがい物。

店員にだまされたのである。


それはさておき彼女が子供に買い与えたのはこれ↓

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●　商品名　●　たまごっちオスっち・たまごっちメスっち

● メーカー ●　(株)バンダイ


●　価　格　●　１，９８０円


● 商品紹介●

　画面中のたまごっちを成長させて、「オスっち」「メスっち」の２台を接続。

　ブリードすることで、「ベビっち」が生まれる、新たまごっち。


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商品紹介にはブリードと可愛く表記されてはいるが、


交尾であるよね。

セックスマシーンであるよね。


かなしいかな、女性社員(推定３３歳)は

我が子にとんでもなく卑猥な玩具を買い与えた結果となった。


バイトが終わり帰宅した俺は、ふとネットでどらごっちについて調べてみた。

するとこのような情報を得ることができた。

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どらごっち


たまごっちの類似品。

内容は卵からドラゴンを育てて宇宙へ旅立たせてあげるというもの。

操作方法はたまごっちと殆ど同じ。


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…。

最終目標が宇宙だったとは。



当時、俺はドラゴンを一度だけ育てた。

いや育てたとはとても言えない、そんな状況だった。


めんどくさがって。


すぐに飽きて。


散歩もせず。


風呂にもいれず。


飯もやらず。


最後はウンチまみれに、おっと。

ごほん。

【　ＵＤ　】まみれになって死んでいった。


思い返すと心が痛む。

ドラゴンよ、申し訳なかった。

(　もう一度、やり直すことができたなら…　)

そう思い、俺は机の引き出しから、小さな卵型の玩具を取り出した。

どらごっち。

ボタンを押す。

電池はすでに切れていた。

液晶には、何も、うつらなかった………。



ついでに、この話のオチもないのであった。

ホラーな季節

天秤丸です。久々の更新。

さて夏です。

夏といったら怖い話ですね。

おれも怖い話は大好きです。

夏と連携には乗り遅れるな！　って事で今日から３回の日記は、
天秤丸のリアルで起こった怖い話を
豪華三本立てにしてお送りしようと思います。


さて皆さん心の準備はいいですか？

トイレは済ませましたか？

まだの方がおられましたら不在マークだして、出すもの出して来て下さい。

………

では始めようと思います。


【　世にも奇妙なオフライン　】


第一話　［　ビスケットを食べちゃった　］


以前の日記でも書いていますが、おれのバイト先はホームセンターです。

その日のバイトは朝からの出勤だったのですが、
寝坊してしまい朝ごはんを食べずに家を出てしまいました。

バイト先に着き、急いで着替え、店内に入り、いつものように仕事を始めました。

しかし３０分もしないうちに

グギュルルルルゥゥン

空腹の余り、お腹が鳴り始めました。

お腹が減ると集中力が欠かれ、仕事がはかどりません。

しかし休憩まではまだ２時間以上もあります。

『　こりゃいかん　』

そこで俺はある作戦を決行する事にしました。

うちのバイト先の休憩室には、休憩中につまめるようにお菓子が用意されているのです。

そのお菓子を一足早く頂いちゃおう、という作戦内容です。

ルパン３世も真っ青です。


さて思いついたら即行動。

俺は忍者のごとく人目を盗みながら休憩室へと入りました。

まだ休憩の時間まには早いので、幸い部屋の中には誰もいませんでした。

そしてお菓子発見。

芦兎天秤丸は［　ビスケット：レベル１：１体　］を指差した。

質素な透明な袋に入った、おいしそうなビスケットです。

袋をあけるとほのかに甘い香りが辺りに漂いました。

周囲に人がいない事をもう一度確認して

芦兎天秤丸は［　ビスケット：レベル１：１体　］にがっついた。

ぼり

ぼりぼり

ぼりぼりぼり…ごっくん

(　んまいっ！　)

気分は美味しんぼ。

余りのおいしさに、なぜか小さくガッツポーズ。

そのビスケットは高価なものだったのか、
普通のビスケットに比べ格段に上品な味がしたのでした。

甘さがしつこくなく、だからといって薄味というわけではない。

こんなおいしいビスケットがあったとは。

十分満足した俺は店内に戻り、休憩までの２時間を一生懸命働きました。

そしてやっと休憩時間。俺は休憩所にもどりました。

弁当を食べ終え、ぼけぇ～と缶コーヒーを飲みながらタバコを吸う。

シアワセ。


　　　　　　　　　　－完－





しかしこの話は怖い話。

このままでハッピーエンドで終わるはずがありません。

シアワセ満喫中な俺。

しかし、そこにいた社員さんの一言が俺をドン底に落とす。


社員『　そういや、○○君、あそこの机にあったビスケット知らん？　』


ドキィィィィィィィ

全身から冷や汗が吹き出る。

そして俺は部屋中を見回す。

監視カメラなどない。

ではどこかから目撃されていたのか。


否。

俺はそんなドジは踏まない。

あの時確かにこの部屋には誰もいなかった。

外から中をのぞけるような窓もない。

…

ならなぜ、

このおっさんが知ってるのかぁぁぁぁぁ！

まぁいい。

ここで考えていても仕方ない。

シラをきりとおすモードＯＮ。


天秤丸『　ビスケット？　』

社員　『　うん、これくらいの袋にはいったビスケットなんやけど。』


間違いない、俺が喰らったものだ。


天秤丸『　んー見てないっすね。　』


そいつは既に、俺の胃の中だ。


社員　『　うん、見てなかったらいいわ＾＾　』


そう言うと社員さんは新聞を読み始める。

(　え？　)

まったく追求してこなくなった社員さん。

ひょっとして俺が食べた事はバレてはいないのか。

それとも俺に気を使ってくれているのか。

どっちにしても、やはりこのままでは気持ち悪い。

正直に言おう。


天秤丸　『　あ、あのっ！　』

社員さん『　ん？　』

天秤丸　『　すんません、ビスケット俺が食べました。　』

社員さん『　…え？　』

天秤丸　『　ほんまにすんません、腹がすごい減っていたので仕方なく。　』

社員さん『　あれ食べたの？　』

天秤丸　『　はい…。』

社員さん『　ちょっとついて来てくれるかな？　』

そういって社員さんは休憩室をでる。

俺もあわてて後を追いかける。

社員さんは店内に入る。

俺も入る。

社員さんドンドン歩いていく。

俺もドンドン歩いていく。

そして社員さんは足をとめた。

俺の耳元でボソっとこう言った。


社員さん『　言いにくいんやけど、君が食べたのはコレの試給品や。　』


そこにあったものは


アニマルビスケット

ワンちゃんニャンちゃん大喜び


社員さんは呆然としている俺を残し、ペットコーナーを後にした。




　　　　　　　　　　　　　－完－