総合診療医からの健康アドバイス

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気管支炎への説明

2024-05-09 10:17:52 | 医療情報

 皆様、こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。

 今日の沖縄は晴れ時々曇り。予想最高気温は26度です。昨日の夜から今朝にかけて、久しぶりの涼しさでした。昨晩はクーラーを消しました。こうゆう日が続いてくれると嬉しいですが、今日までのようです。また、日中は煙霧が発生して視界が10km前後まで落ちたようです。これも乾いた北風の影響のようです。それでは、本題へ。

 

 今回も、前回に引き続き、抗菌薬が不要であることを、どのように説明するかについてみてみましょう。

 

 急性気管支炎は、咳と痰を主な症状とする。

 

 肺炎と紛らわしいため、抗菌薬が処方されることが多かったのだが、最近の臨床研究によると、気管支炎に抗菌薬を投与しても早く良くなるわけでもない、ということがわかった。

 

 では、説明してみる。

 

 あなたの風邪は、急性気管支炎のようです。

 

 今のところ、肺炎を疑うような症状はありません。

 

 気管支炎には抗菌薬は効果がありません。

 

 抗菌薬によって吐き気や下痢、アレルギーなどの副作用が起こることもあります。

 

 現時点では、抗生物質の利点より副作用のリスクが上回りますので、抗菌薬は飲まない方が良いと思います。

 

 そのかわり、咳を和らげるお薬をお出ししておきます。

 

 急性気管支炎の場合、咳は2から3週間続くことが普通です。

 

 残念ながら、今日や明日から急に良くなるという事はありません。

 

 咳が出ている間は大変つらいことと思いますが、なんとか症状を和らげていきましょう。

 

 1週間あと位に、また受診してください。

 

 

 

 沖縄本島北部、金武ダム周辺の風景です。

 

これを実践するだけで、楽しく食事をして、健康的に若々しく、やせることができます。高血圧や糖尿病も予防するので、コロナウイルスにもかかりにくくなると思います。「病気にならない食事の極意」よろしくお願いします。

 

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