デ某の「ひょっこりポンポン山」

腎がんのメモリー、海外旅行記、吾輩も猫である、人生の棚卸しなど。

腎がんのメモリー 23(術後4年半検診とSTAP in 御所)

2016-03-12 02:56:32 | 腎ガンのメモリー

                        京都御所「梅林」にて(枇杷殿跡近く)

 術後4年半・・・びみょ~な時期
 腎がんの手術から4年半、最初の2年は3月毎に、以後は半年毎に胸腹部のCT検査(造影剤)」を受けています。腎がんは肺転移についで骨転移も多く骨シンチ検査も何回か・・・。術後4年半と言えば、そろそろ転移する頃であり、逆に寛解に向かう5年を控えるびみょ~な時期。検査ブルーと言いますか、ここ2~3か月は厭な兆候があり、肩~背中の痛み(肺転移?)、首と肘の骨の痛み(骨転移?)etc.

 慣れる緊張・・・いつまでも慣れない緊張
 検査の日に緊張することは最早ありません。既に十数回CT検査を受け、定期健診レベルのレントゲン被曝で言えば一生分×数十人分を被曝したベテランですから。しかし数日後、結果を告げられる時の緊張には慣れる!ことがありません。死刑台とは言いませんが、戦場に向かう兵士ぐらいの緊張感はあるかもしれません。勿論!人各々様々なれど私はハッキリ言ってビビリンチョ

 がん患者の目で読んだ「あの日」・・・厭な予感まぎらす御所の散策
 検査について特に書くことはありません。いま話題の小保方晴子さんの著「あの日」をご紹介します。腎がんと何の関係が?と? 一つはがん患者としてSTAP細胞が医学に生かされることへの期待をこめて、もう一つは彼女に対するバッシングへの義憤でしょうか。そして、結果を告げられる日には何となく厭な予感があるので、この日に散策した少し早い春の京都御所を点描します。

 
         小保方晴子著「あの日」・・・講談社(写真は記者会見のTV中継画像)

 なぜこの書を世に出したのか・・・

 冒頭「あの日に戻れるよ、と神様に言われたら・・・私はどの日を選ぶだろうか」とあります。自ら「一連の騒動」と捉え、謝罪と反省と責任に向かい合った日々を振返り・・・それでもなお戻りたい「あの日」に戻れるとしたら「私はやはり研究者の道を選ぶ」。

 図表は「ルールから逸脱していると判定」されたものの、「誰かを騙そうとして作成」してはいないこと、そこに「一片の邪心もない」こと、そして「このまま口をつぐみ世間が忘れていくのを待つことは卑怯な逃げであると思い、自分の持つ弱さや未熟さもさらけだし真実を書こう」と、この書を出版した動機を記しています。


 青春の旅立ち ~ 「スフェア細胞」「アニマルカルス」着想

 気鋭の若き女性科学者として歩み始める日々。研究者憧れのハーバードやMITのあるボストンに着いた小保方さん、めくるめく希望に躍ります。サクセス・ストーリーの序章を見るようですが、結末を知るだけに戸惑いつつも、かつて同じ研究者の道を歩んだ我が息子を思い、関心と共感をもって読みました。

 書には各所に難解な専門用語が出ますが、多少なり科学的考察をするにはスルーできません。ご存知のiPS(人工多能性幹細胞)は、様々な細胞への分化が可能になった(初期化された)万能細胞で、種子のように再び個体を作りだし、再生医療への応用が期待されます。

 「スフェア」とは、小さな球状の細胞塊で、彼女はここに「初期化された細胞」が発現することに着眼、実証します。ハーバードにおける最初の成果で 「STAP細胞の原型」となる着想でした。また「カルス」は、培養され分化していない植物の細胞塊で、ある条件下で分化全能性(再生性)を示します。

 そこから動物細胞でも植物のようなカルス(アニマルカルス)が作れるかも・・・と着想し、若山照彦氏との接点となります。その実証にはキメラマウス作製が欠かせず、キメラ・・・作製の第一人者若山氏は彼女に「iPSのように無限に増殖する幹細胞ができる可能性がある」と助言し運命の共同実験が始まります。


 
    病院(左)~まずは京都御所「清和院御門」(中)~近々に一般公開が予定される迎賓館(右)へ

 思いとかけ離れていく研究~若山氏のスタンドプレー

 ここで いわゆる「STAP騒動」の発端を少し長く!概観します。
 理研の若山研の一研究員に加わりますが、研究はPI(主宰者)の若山氏がリード・・・「僕ばかり成功してごめんね、フフフ」と言う若山氏に違和感を覚えても逆らえません。実験は「ストーリーにそうもの」ばかり、コントロール(対比)実験もされません。特許化では若山氏に51%の権利配分が提案されます。

 彼女は一旦ハーバードに戻ります。が、理研から好条件のオファーが届き理研に舞い戻った彼女は、理研CDB(再生科学総合研究センター)副センター長の笹井芳樹氏と出会います。科学誌への投稿が停滞している中、笹井氏の卓越した論文指導でネイチャー誌掲載へと進みます。笹井氏の提案でアニマルカルスは「STAP細胞」、若山氏が作製し増殖するよう変化した幹細胞は「STAP幹細胞」と各々ネーミングされます。

 科学論文は、貢献度に応じ数人がファーストオーサー、セカンドオーサー・・・と序列されシニアオーサーが指導的栄誉に浴します。科学誌に載る前に、各分野の複数の研究者の「査読」に付されます。理研からはネイチャーに二つの論文が同時に投稿され、査読者から「リバイス」=追加実験や書き直しが求められました。この過程で、若山氏が奇妙な行動をします。論文の主題が小保方さんの「STAP現象の発見」ではなく、若山氏しか成功していない「新たな幹細胞株の確立」に変更され、しかも若山氏からはサンプルを「シーケンス解析しないように」との不思議な指示も出ます。

 2013年12月21日。科学誌「ネイチャー」からアクセプト(採用)の報が届きます。2つの論文のシニアオーサーにはハーバードのバカンティ教授と若山氏が各々その栄誉に浴します。翌2014年1月28日の記者会見に、若山氏、フ小保方さん、論文を指導しネイチャーに信頼厚い笹井氏が出席、「リケジョ」ブームに火がつく大フィーバーが始まります。その発表から間もなく、小保方さんの過去の論文に触れ「悪質な研究不正を行う人」等のメールが理研、報道機関、ネットに流れます(理研内部からのリークでした)。通常はシニアオーサーである若山氏が対応するところですが、初期報道で脚光を浴びた小保方さんが渦中に投げ込まれます。

 理研も看過できず、独自の(第1次)調査委員会が立ち上ります。報道が過熱し分子生物学会理事長から事態を「憂慮」する声明が2回にわたり出されます。笹井氏を標的とする内部からの暗躍も始まります。典型的な内部告発の「kahoブログ」と、一方「kahoブログ」を批判するアンチkahoブログも登場します。なお「kaho」との匿名は、理研の研究員(遠藤高帆さん)であることが判明しています。

    
 分子生物学会はじめ専門家から疑義が表明され、安心して?STAP細胞批判、小保方バッシングが広がります。この時期、彼女はじめ他の執筆者や笹井氏が理研から行動・言動を制約される中、若山氏のみ保全されているサンプルの解析を自由に行い、共著者への連絡相談もなくコメントを発し、ネイチャー誌とは頻繁に連絡をとります。結果、若山氏は間違いを率直に表明する誠実な研究者、小保方さんや笹井氏ら理研は事実を隠ぺいする姑息な研究者、との図式がマスコミ~世間に出来上がります。

                   
            梅にはもう遅いかなぁ・・・と思ったのに、結構!可憐な蕾が多かったです。

 揺れる心・・・私の心は正しくなかったのか? 「メディアスクラム」の来襲

 2014年4月1日。調査委員会は論文を「捏造と改竄」とする最終報告を発表します。マスコミは恰好の獲物を見つけ、時間にお構いなくインタフォンを鳴らし、外出しようとすると頬にこすりつけるようにマイクが差し出される日々・・・心身ともに疲労困憊した小保方さんは入院を余儀なくされます。弁護士はメディアに取材自粛を申し入れますが、交換条件!は「記者会見」でした。結果、4月6日に記者会見が開かれ、会見中フラッシュは一刻も止まず、会見後も彼女が着ていた服、使った化粧品まで取材対象となります。この時期について彼女は「私にはもう緊張する体力も残っていなかった」と記しています。

 会見では、後に繰り返し報じられる「STAP細胞はあります!」の場面も・・・。彼女は ①マウスから細胞を取り出し ②特定の物理的刺戟に晒しながら一週間培養し ③多能性マーカーが陽性であること=STAP細胞が作製されたこと、を説明しました。細胞が多能性をもったことを、より確かに論証するのはキメラマウスの作製ですが、キメラマウスまで彼女が作製したかのように報道されました。①~③をSTAP細胞作製の定義として彼女は数限りなくSTAP細胞を作製したと言ったのですが、STAP「幹」細胞の作製は若山氏の領域であり、若山氏はその手法を小保方さんには教えたくない旨の発言さえしていました。

 キメラマウスを彼女が自力で作製できなかったからこそ若山氏との共同実験を始めたのでした。STAP細胞をさらに長期培養して得られるのがSTAP「幹」細胞ですが、一連の実験に用いるマウスは同じ研究室内で総て若山氏が管理・供給し、彼女が作為(捏造)できる筈のない工程でした。また調査委員会報告への不服申立の過程で、「実験さえろくにしていなかった」と報道があり、弁護団が実験ノートを示し実験の事実を伝えると、ノートのごく一部のマウスのカットのみに焦点をあて、NHKに登場した分子生物学会副理事長の中山敬一九大教授は「落書きレベル」とこきおろします。5月8日、不服申立は却下、バッシングに拍車がかかります。

 5月28日。論文の「不正」判定を受け懲戒委員会に呼び出されます。理研本部による懲戒委員会は、調査委員会ほど高圧的ではなく、そこで理研本部は初めて論文執筆当時の彼女はユニットリーダーではなく、若山氏指導下の一研究員だったことを知ります。理事の一人は後に「懲戒の判断がつかなくなった」と述べています。NHKや毎日新聞の発するスクープ報道の多くは、理研内部からのリークですが、小保方さん本人のコメントを求めます。毎日新聞の科学記者として華々しい活躍ぶりだった須田桃子記者は、小保方さんが「殺意を感じる」ほどの追い詰めをします。NHKに至ってはトイレの中に女性記者を送りマイクとカメラを向けます。冤罪事件の被害者が「警察に叩かれ、更にマスコミに叩かれ」る状況に似ています。


   
        太い幹の陰からそっと 姿を現した白い梅 これも一つの存在感!でしょうか・・・

 遂に「論文」撤回!へ 

 この時期、論文のシニアオーサーという指導的地位にいた若山氏は、小保方さんが外部との接触、発信を制約される中、米科学情報サイトのインタビューに答えています。『二つの論文に正しいデータが一つでもあるのかもわからない』 『もはやSTAP細胞は信じられない』と。若山氏が自分で作った「幹」細胞を、自からが調べ、「正しいかどうかわからない」「信じられない」と言っているに等しいのですが・・・。

 論文は撤回されることとなり、論文のオーサー(著者)ではない笹井氏が撤回理由書を書きます。しかしこれにも若山氏がコミットし、STAP細胞は「若山氏の研究室にはなかったマウスの系統で作製されたもの」という撤回理由が出されます。若山氏のあずかり知らないものが(小保方さんにより)作製されたと言わんばかり・・・さすがに理研内部からも「(若山氏の発言は)常軌を逸している」と言われました。前記のとおり、このマウスは理研の若山研内部で若山氏から小保方さんほか研究員に供給されたもので、実験室内でこのような意図的な取り替えはできませんし、結果を管理している若山氏の目をごまかせるものでもありません。

 他の著者は、若山氏が書き換えようとした撤回理由書を認めていませんでしたが、後にネイチャー誌への問い合わせで、若山氏が他の著者に知らせず単独でネイチャー誌に撤回理由書の書き換えを申し入れていたことがわかりました。若山氏は、きわめて!政治的な研究者のようです。


 
    薄紅色のシクラメンほど眩しいものはない!って言いますけど、薄紅色の梅の花だって

 仕組まれたES細胞混入ストーリー 

  6月16日、若山氏が記者会見します。STAP「幹」細胞を第三者機関によって解析した結果、若山研には存在しなかったマウスの細胞から作製されたものであることが判明した、という発表です。これを事前に打ち合わせでもしていたように翌17日、理研が発表します。小保方さんの研究室に保存されているES細胞の系統がSTAP「幹」細胞として若山氏が作製したものと一致した、と。しかも理研の発表は前日(16日)NHKにリークされ、大々的に報道されました。

 こうして、小保方さんが意図的に(騙す意図をもって)ES細胞を混入させる「証拠」のように「事実が作られ」て行きました。勿論、若山氏の作製したSTAP「幹」細胞と同一系統のES細胞を小保方さんがもっていたことは間違いありません。それはこっそり隠しもっていたのではなく、若山研の誰もが知っていることであり、若山氏がそれら同一系統の細胞を研究室の全員に供給して実験を進めていたのですから。

 あたりまえのことを、とんでもない発見をしたように言い立て、とんでもないことをした!と印象づける・・・なんというおぞましさでしょう。しかし、7月21日になると、若山氏は前記の解析結果を「訂正する」とのメールを論文各著者に送ります。大々的に発表された解析結果でしたが、訂正はごく一部に私的に行われたため、「小保方さんはあやしい」「捏造犯」との間違った印象のみが残されました。


 
     九条邸跡の茶室「拾翠庵」と九条池にて遊ぶ?マガモ(水面の幾何学模様と似合います)

 笹井氏の自殺・・・業火に焼かれる無機物になった

 やがて、小保方さんの唯一の名誉挽回の機会であるSTAP細胞の「再現」「検証」実験が始まり、紆余曲折を経て彼女も7月1日から実験に参加することになります。しかし、理研内部には「迷惑」「自分の研究でもないことに時間を奪われるのはイヤだ」とのブーイングが多かったようです。

 マスコミも注目し彼女の「出勤する様子」にカメラが殺到します。実験参加について会見を求められた理研は、小保方氏が何か不正なことをしないよう監視カメラや立会人による監視を常時行うという、まるで囚人を監視するような体制を敷いていることをメディアに伝えました。実際はメディアに伝えた以上に厳しく監視され、実験で部屋を移動する際には立会人が先にそこへ入室する、機材や材料の持ち込みや移動もすべて詳細に記録されてからでなければ実験に着手できない、通勤にはポケットのない服を使い、更衣室に入らずその服の上から白衣を着せられる・・・といった状況でした。精神的に追い詰める意図さえ感じさせる扱いだと思います。

 そして8月5日、彼女をずっと支えてきた笹井氏が自殺します。この出来事に彼女は「私は業火に焼かれる無機物になった」と心境を表現しています。笹井氏から彼女宛の私信が届けられたのはその数日後ですが、私信は開封され、しかもメディア公表された後でした。ご丁寧に、私信には記されていないことまで創作して伝えたメディアもありました。彼女には 「後追い期待しています」 という酷いメールも届きますが、そこにはメディアのまき散らした責任があると、私は思いました。

 そうした中でも検証実験は続けられました。彼女の監視を兼ねた立会人(女性)は、最後の立会が終わると「これは公然のイジメと同じ。見ているのが辛かった。体だけはこれ以上壊さないで」と声をかけます。

 小保方さんに許されていた検証実験は、『マウスから細胞を取り出し、STAP細胞塊(スフェア)を作製する』まででした。作製されたSTAP細胞塊(スフェア)が多機能遺伝子を発現しているかどうかの解析は、別の場所に運ばれ第三者が行いました。環境に影響されやすいSTAP細胞塊(スフェア)の変化を見ながら、それを踏まえ次の実験で修正するなどといったことは到底できませんでした。検証できないことを検証させる実験だったのかもしれません。


 闘えなかった・・・闘う術もなかった 小保方さん

 9月には第二次調査委員会が発足します。相変わらず若山氏の酷い証言が罷り通ります。不正と判定されたSTAP幹細胞が増えていく様子をあらわした図表についても、若山氏は「小保方さんに任せていて、自分が知らないうちに作製されたデータだ」と証言しています。この頃の彼女の体調は最悪で起き上がるのもままならなかったのですが、聴取は2回、3回と「スケジュール通り」に進みます。

 情報のリーク(と言うより「悪意の漏洩」)も相変わらずで、調査報告書には収められていない調査委員と小保方さのん会話がNHKに流れ、それをもとに翌2015年3月24日の「Nスペ」では、その会話をとらえて「小保方証言」とし、「STAP問題の真相」と題して、記者会見で彼女が虚偽の発言をしたかのような内容で放送されます。

 こうした中、検証実験はキメラマウスができないまま終わります。終わるとともに「辞表提出」を求められ、12月18日、辞表は受理されます。科学誌ネイチャーから論文「アクセプト(採用)」が届いてから一年がたっていました。そして翌12月19日、検証実験の記者会見が開かれ、STAP細胞は検証されず打ち切られた、と報じられました。

 そもそも何が検証実験されたのか・・・。STAP細胞作製の基準とされた「多機能性」の確認実験は、本来、若山氏の領域ですが、彼は検証実験参加を断っていました。そのためキメラマウス作製はこの実証実験では試みられていませんから、「明らかに(目視でも判定できるような)判定ができるキメラマウスはできなかった」と言うのが正確な事実です。


 
 【左】錦通に架けられた伊藤若冲の「鶏」絵。若冲はこのあたりの商人寄合のまとめ役でした。
 【右】錦通に程近い「ト一(トイチ)」は3.30閉店。富山一番!の新鮮な魚介類が安く最高に美味しい!


 すべてが終わり 閉ざされた研究者の道

 彼女の為した罪は何だったのでしょう。①指導教官(若山氏)の指示下、再現性をよりわかりやすく提示するための図表の作製方法が不適切だった、②彼女が博士論文で使った写真、図表を新しい論文にそのまま転用した・・・2点にほかなりません。理研の辞職であり論文投稿のための費用全額(60万円)の彼女への請求であり、まるでついで!のように博士号を剥奪(2014年7月)・・・が罪?のオチでした。

 早稲田大学が博士号を剥奪する経緯も詳述されていますが、おぞまし過ぎるので割愛します。最も大きなオチは、彼女に研究者としての道が事実上閉ざされたこと、そして科学者の世界は勿論、社会全体に彼女を受け入れる余地がなくなったことでしょうか。

 手記の最後に彼女は 『不思議と今でも実験をしている夢を見る』 『夢から醒めた時、思い描いていた研究はもうできないんだなと思うと、胸が詰まり、涙が勝手にこみ上げてくる』 と記します。

 STAP細胞に医学・医療の躍進を期待した一がん患者として、また彼女が見たであろう夢をともに見たかったたくさんの人々の一人として、いつの日かSTAP細胞が科学の世界に甦り認知され科学の輝かしい成果となることを(あり得ないほど難しい!と承知しつつ)願ってやみません。


 彼女が留学したのはハーバード大学、夢のマサチューセッツであり憧れのボストンでした。そこはカリフォルニアではありませんが、どこかキャンディーズのスーちゃんとランちゃんをあわせたような彼女に、Mamas & Papas の曲をカヴァーしたキャンディーズ「夢のカリフォルニア」をおくります。
 
  

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12 コメント

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おはようございます (ふき)
2016-03-12 05:54:26
錆びた頭で何回も読ませて頂きました

何故にト一は閉店するの(ソコカヨ)
父ちゃんも私も 安くて 美味しくて 新鮮と 皆に紹介しまくりましたよ
また行こうルンルンだったのに ありゃです

小保方晴子さん
まさに名前の如くの人生ですね
今読ませていただき 胸が痛くなりました
デーさんは 誰よりも優しく冷静に分析し 書かれていますが
私は少し 考えが違います
それを書けば長くなるので 省きますが
結果 嘘は嘘です
それまでの過程を加味してもです
国家を背負っての 嘘はいけません
許せるものではありません
言い訳も 言い分も 聞きたくありません
小保方さんが それを自覚していない?
ことに 胸が痛みます
真実なら 晴らすしかありません
晴らしてほしく思います

長くなりますね
馬鹿なおばちゃんの戯言と さらりと流して下さい
これだけのことを書けるデーさんを尊敬します
ブログの域を超えていますね
多くの方に読んで頂きたく思います

デーさんの 細胞も 元気であること
常に祈っています
ご自愛くださいますように




返信する
真実は如何に (pukariko)
2016-03-12 12:13:58
こんにちは。
渾身の読後レポを拝読し、自分も読んだような気になりました。
ありがとうございます。
似たようなシチュエーションの韓ドラがあったなぁと思い出してしまいました。
ドラマでは悪いヤツには必ず天罰が下るのですが、
リアルな世界では如何に?
W氏はこの手記に対してどんなリアクションをするのでしょうか。

時間がかかったとしても、いつか真実は明らかになり、
悪いヤツには天罰が下り、汚名を被った者は名誉回復できる(ドラマの見過ぎ^^;)と思いたいです。
返信する
真実が垣間見えた瞬間 (風のすみかです)
2016-03-12 17:09:01
検証実験の記者会見が終わって、壇上から会見者たちが立ち去るとき、隅に女性が出て来て「まるで犯罪者を扱うようでした。研究者がこんな目に遭うのは許されません!」と早口で言って消え去りました。

会見のニュースの終わり際の瞬時の出来事でしたが、私は見逃しませんでした。覚悟の上の告発でしょう。

どういう立場の女性かはわかりませんでしたが、彼女にとってこの行為がダメージにはなっても、利益になることは考えられず、ここに真実があると直感しました。

小保方さんには確かに落ち度がありましたが、それに付け込んでW氏&理研がすべての責任を彼女に負わせた気がします。

「あの日」読みたいのですが、図書館に予約が殺到していて読めずにいます。
返信する
嘘は嘘 真実は真実 (デ某)
2016-03-12 22:13:11
ふきさん
コメントありがとうございました
率直にご感想を書いてくださりとても嬉しいです。

> 錆びた頭で何回も読ませて頂きました
錆びるほど 頭脳は「止まって」いらっしゃいますまい
扉のあたりでスト~ン!スト~ン!と心地よい音が響いています。

> 何故にト一は閉店するの(ソコカヨ)
お愛想の時 「閉店」の貼紙に気づきました
私「お店、閉じはりますんか?」
店員さん「そうですねん。建物の耐震性が低いけど建替資金が店にないのやそうだす」
私「そうですか・・・残念やなぁ、淋しなるなぁ」
店員さん「ご心配しとくれやして おおきにありがとうございます」
私「近々にまた来ますワ。おおきにご馳走さん」
店員さん「毎度おおきに! お気をつけてお帰りやす」

> 父ちゃんも私も 安くて 美味しくて 新鮮と 皆に紹介しまくりましたよ
> また行こうルンルンだったのに ありゃです
おつれあいor紹介されたご友達と至急!京都への旅をご検討くださ~い

> 小保方晴子さん・・・読ませていただき 胸が痛くなりました
手記には彼女の両親の憔悴ぶりも書かれ・・・父親の身になって 胸がつまりました

> デーさんは・・・優しく冷静に分析し 書かれていますが
> 結果 嘘は嘘です それまでの過程を加味してもです
誰が野心家!(「志の高い人」ではなく)だったのか・・・明らかです
研究で 何に着眼し 何のために実験・研究し 誰のために論文をかいたのでしょう?
浅慮と嘘は質的に異なりますし 軽率と欺瞞も・・・凡そ異なるものではあります。

> 国家を背負っての 嘘はいけません 許せるものではありません
> 言い訳も 言い分も 聞きたくありません
小保方さんには元々「国家を背負う」意思は皆無だったことと思います。
それ以外の人々は多かれ少なかれ「自分だけの栄誉」を背負っていました。
責任を背負いきれなかった笹井氏は自死を選び、
責任を背負う意思のなかった人は 責任転嫁と自尊の道をひた走りました。
記事のために手段を選ばなかった記者は大宅壮一ノンフィクション賞を獲りました。

> 小保方さんが それ(嘘)を自覚していない?ことに 胸が痛みます
「STAP細胞」の定義に、小保方さんと他の方とは乖離がありすぎます
そこの無理を承知で引っ張った責任を笹井氏は自死という形でとりました。
その無理から栄誉を掠めそこねた人は、天才的に上手に逃げおおせました。
逃げおおせた人は・・・胸を痛めず「胸をなでおろして」いることでしょう

> 真実なら 晴らすしかありません
> 晴らしてほしく思います
科学、とりわけ先端科学の世界は 今や個人の力ではどうすることもできません
科学(研究)者として生きる道を閉ざされたまだ若い小保方さんが
これからの長い長い人生で 一矢報いることができるほど甘くはありますまい。

> デーさんの 細胞も 元気であること
常に祈っています
> ご自愛くださいますように
ありがとうございます
ふきさんも ジヌシさんも どうかご健勝でいらっしゃいますようお祈りします
3月末までに お二人でぜひ京都にいらしてくださいね、ジヌシさらば記念に!
返信する
名誉と滅入るよ (デ某)
2016-03-12 22:39:53
pukarikoさん
コメントありがとうございました

> 渾身の読後レポを拝読し、自分も読んだような気になりました。
メモをとりながら書を読み進めたのは、久しぶりでした。

> 似たようなシチュエーションの韓ドラがあったなぁと思い出してしまいました。
> ドラマでは悪いヤツには必ず天罰が下るのですが、リアルな世界では如何に?
私、韓ドラは歴史ものしか見ません
今はBSフジで「嘔吐妃」・・・否!「王と妃」を録画しつつ見ています。
仰っているのは どんな韓ドラでしょう・・・。
わかりやすい韓ドラのこと、悪いやつは きっと如何にも悪そう!でしょうね。
そこがリアルとドラマのちがいでしょうか・・・(笑)

> W氏はこの手記に対してどんなリアクションをするのでしょうか。
毎日の須田記者は「もういっちょ!」(もう一著?)と腕まくりでしょうね
でもW氏は「君子危うきに近寄らず」かもしれません
理研ですか? 「金持ち喧嘩せず!」かな・・・

> 時間がかかったとしても、いつか真実は明らかになり、
> 悪いヤツには天罰が下り、汚名を被った者は名誉回復できると思いたいです。
彼女が科学(研究)の世界にもう一度!帰れればいいのですが、
科学(研究)者の世界は閉鎖的ですから、そう甘くないと思います
「名誉」と「滅入るよ」・・・異なるようで実は同じことなのかもしれません(笑)

先日、息子にこの問題についての感想をききましたら、
小保方さんに結構!厳しい意見だったのが・・・意外でした。
いろいろな見方、考え方がありますね。
返信する
こころの棲みか (デ某)
2016-03-12 23:23:53
風のすみかさん
コメントありがとうございました
嬉しく読ませていただきました。

> 記者会見が終わって、壇上から会見者たちが立ち去るとき、隅に女性が出て来て
> 「まるで犯罪者を扱うようでした。研究者がこんな目に遭うのは許されません」と。
そうでしたか・・・気づきませんでした
理研内部には 冷静な方が結構!多かった と言われています。
そういう方が 陽に!は兎も角、陰に!支えている様子も手記に描かれています。

> 覚悟の上の告発でしょう。
自然科学の世界は「狭く パワハラの多い」世界ですから
睨まれたら研究者生命にかかわります。
研究者に限らず サイエンスライターも同様に「おまんまの食いあげ」を恐れ
今回 サイエンスライターの書きぶりや発言の殆どが「アンチ小保方」です。

> どういう立場の女性かはわかりませんでしたが、
> ダメージにはなっても利益になるとは考えられず、ここに真実があると直感しました
なるほど・・・
せめて科学の世界は・・・と思いますけど、
科学の世界だからこそ! が現実でしょうか・・・。

> 小保方さんには確かに落ち度がありましたが、
> それに付け込んでW氏&理研がすべての責任を彼女に負わせた気がします。
「落ち度」の重さと 受けたペナルティの大きさにかなり落差があります
それを無理やり可能にしたのは・・・メディアのバッシングに他なりません。
理研の対応は、事実(真実)に立つより メディアの論調に動かされています。
折角!検証をするのであれば 
1年でも2年でもとことん検証すれば そこに新しい発見もあったでしょうに・・・。

> 「あの日」読みたいのですが、図書館に予約が殺到していて読めずにいます。
私も2週間待ちましたが、あきらめました
でも買ったお蔭で 書に線やメモを書き込み放題で、結果オーライ!かな(笑)

風のすみかさんのHNから
小保方さんの「こころ(希望)の棲みか」はいま何処かなぁ・・・と思いました。
愚息は30代半ばにDNAの研究者から医学へ転身しましたが、
小保方さんに そうした方向転換も一つの道! と言ってさしあげたく・・・。
返信する
Unknown (mikihana)
2016-03-14 09:29:29
図書館の長い予約待ちを経て須田さんの著書は読みました。
小保方さんの著書は未読です。
ですので一方的な情報だけ、
その方面に詳しい方のお話を聞いたりしていますが・・・。

この問題は根が深く、
一体どこに真実があるか、まだまだ見えてこないと思います。

小保方さんは明確な意思を持たないまま
周囲の学者の欲?に翻弄されたかもしれません。
ただ、私が感じることは
やはり論文を書くにあたって少し不用意な感じがします。
浅学なので難しいことは語れませんが
それは、学生時代からちゃんとしたメンターを持たず
研究室を渡り歩いてしまい
基本的な所に気づかないままだったのではないでしょうか。

卑近な例ですが
テニスクラブでもサークルでも
方々を渡り歩く方への目線はけっこう厳しいものがあります。
皆さん口には出しませんけれど・・・。(嫉妬もあるかも!)
転々とされる方は
上手になりたい思いが強くて、才能もあって、ということですが
不思議と人間関係は希薄になっていることが多いです。
そして、そういう方にはそういう方がまた寄ってくるという具合ですね。(笑)

人間集まると、どこでもそういうことが起きるのかなと眺めてます。
なんかレベルの低いお話になってしまい申し訳ありません。
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Unknown (Anne)
2016-03-14 21:59:18
現在健康な私でも、検査結果を聞くときには緊張します!
それが癌と言う病気の後なら緊張しない訳がないです(;一_一)
しかも安心出来るまでは長いし!
癌の経験のない人間にとっても不安が伴う病気なだけに緊張感は想像しがたいです(-_-;)

圭佑は先日健診に行きました!
その結果だって聞くまでは緊張です!
自分のことより緊張かも(笑)
結果はすべて基準内で健康そのもので、
結果後、やっとリラックスできました(*^_^*)

検査と結果待ちだったのと、ワクチン等の情報もあるので、今月末位の更新になりそうですが・・・
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貴重なコメントに感謝 (デ某)
2016-03-14 23:29:05
mikihanaさん
貴重なコメントありがとうございました
須田記者の著「捏造の科学者」を読まれてのコメントゆえ、ひときわ!嬉しいです。

今回は格別に長くて スルーされた=つきあいきれない方 が多いと思います(笑)
これでも削りに削ったのですが・・・

この件に関する須田記者(毎日新聞)の特徴は概ね以下の7点でしょうか・・・。
①はじめに(小保方さんへの)疑念ありき!の視点で書かれている。
②逆に、なぜか??若山氏には終始!好意的であり かつ信頼を寄せている。
③NHKや日経サイエンスとの特ダネ合戦に埋没してリーク情報を無批判に取り上げたり、
 しきりに匿名の専門家を登場させ小保方さんへのバッシングを煽っている。
④毎日の出版局からではなく、早い時期から文芸春秋と出版化を約し、
 文芸春秋主催の大宅壮一ノンフィクション賞受賞につながる取材、構成に偏る。
⑤調査委、点検委の報告で、小保方さんの論拠に有利なものは敢えてスルーしている。
⑥当事者には「脅し」ともとれる執拗なメールのやりとり数十点は
 裁判で言えば証拠採用されない類の証言と思われるが、これを多用する。
⑦「わからない」とされたことは「小保方さんでなければ説明がつかない」式に論じ、
 情報の取捨選択と解釈は およそ科学記者にふさわしいものではない。

そして、最も大切な「科学的考察」については
肝腎の「STAP細胞」の定義が我田引水、一方的に過ぎます。
結果、「だからSTAP細胞などない。捏造と改竄の論文であり悪質な科学者だ」と。

> この問題は根が深く、
> 一体どこに真実があるか、まだまだ見えてこないと思います。

「ES細胞を意図的!に混入させた犯人は誰だ?」というのが須田記者の視点です。
その機会があるのは小保方さんであり、若山氏以下若山研スタッフ全員です。
若山氏が実は最も確信的なのですが、いずれにしても確証はどこにもありません。
「科学的考察」ということでは、
「ES細胞混入では説明できない現象」が、科学的に解明されていない点です。
もっと言えば、科学的に解明する意思は理研(調査委)にも誰にもなく、
「小保方さんを処分して早くこの問題に決着をつける」ことが最優先でした。

> 私が感じることは やはり論文を書くにあたって少し不用意な感じがします。
> 学生時代からちゃんとしたメンターを持たず 研究室を渡り歩いてしまい
> 基本的な所に気づかないままだったのではないでしょうか。

手記には、mikihanaさん仰るとおりの彼女の学生時代の回想が記されています。
いずれにしても そうした批判は 結果から如何様にも是否を論じられましょう。 
その点では、「理系くずれ」の須田記者の学生時代をこそ知りたくなります。
もし私が記者であるならば、
小保方さんの博士論文を剥奪した早稲田の先生方の卑怯!をこそ斬りたいと思います。

> 人間集まると、どこでもそういうことが起きるのかなと眺めてます。
> なんかレベルの低いお話になってしまい申し訳ありません。

とんでもありません。異論を寄せていただき本当に感謝!です。
私のほうこそかなり乱暴な書き方になりました(笑)
mikihanaさんにではなく 須田記者に対する思いからつい・・・
私 いずれまた書きたくない続報を書くことになりそうですけど、
須田記者は書きたくてウズウズしていることでしょうね(笑)
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Anneさんも貴重な視点から (デ某)
2016-03-14 23:59:56

Anneさん
Anneさんも貴重な視点からのコメントありがとうございます
「STAP」ばかりに目が行きますけど・・・「術後検診」がテーマでした。
不安な気持ちを「STAPで紛らしてるな!」と?
はい。そのとおりにございます

> 現在健康な私でも、検査結果を聞くときには緊張します!
> それが癌と言う病気の後なら緊張しない訳がないです

勿論!経験しないほうがいいですけど、経験しないとわからない感覚かも・・・
とは言うものの いったん診断が下されると意外に肚がすわったり・・・。

> しかも安心出来るまでは長いし!

がんに「寛解」はあっても「完治」はありません。
ほんとうに安心できるのは虹をわたるときでしょうね(笑)

> 圭佑は先日健診に行きました!
> その結果だって聞くまでは緊張です!
> 自分のことより緊張かも(笑)
猫は敏感ですから 案外?Anneさん以上に圭佑くんはキンチョ~してたかも・・・
シマは一度も連れて行ったことがないのでわかりませんが、
圭佑くん、きっとAnneさんの胸の鼓動に耳を澄ましていたことでしょうね


> 結果はすべて基準内で健康そのもので、
> 結果後、やっとリラックスできました
高級猫食でお祝いされたのでしょうね
そして ひととき愉しくジャラシ!で遊ばれたことでしょう

> 検査と結果待ちだったのと、ワクチン等の情報もあるので、
> 今月末位の更新になりそうですが・・・
うちのシマ、ほんとにナニもしなくていいのかなぁ・・・
本人 否! 本猫は「ほっといて!」と言うてますけど・・・。
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