株式会社大島の木の住まい瓦版

 石川県金沢市の工務店で、自然素材を生かし
3代にわたり職人が、木造住宅を手加工で造り続けています。

ケヤキ

2021-04-28 | 木材の管理・市場
欅(ケヤキ・けやき)
国産材の広葉樹で最良の材質を持つケヤキは、有用性とともに姿の美しさも楽しめます
国産材のケヤキは、ニレ科ケヤキ属の落葉広葉樹で、ツキ、ツキケヤキ、ケヤとも呼ばれます。
本州、四国、九州に自生し、朝鮮にも分布しています。「ケヤキ」の名の由来は「けやけき木」。「けやけき」とは「目立つ、ひときわ優れている」という意味があります。 
辺材と心材の区分は明瞭、辺材は灰白色で、心材は黄褐色です。環孔材で光沢があります。玉杢、牡丹杢、泡杢などの美しい木目模様が現れるものもあります。
材はやや重硬、耐湿性、耐久性に優れている一方で、狂いやアバレが落ち着くまでにはかなりの乾燥時間を必要とします。
古来より建築材、家具材、建具材、造作材、楽器材など幅広く使用されてきました。特に寺社建築ではケヤキが建材として重用され、農家の大黒柱としても用いられました。美しい木目を利用した装飾的な部材にも多く使用されています。
弊社では、敷居・地袋天板・玄関框・床板・などに使用

株式会社大島のホームページをリニューアルしました
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栗(クリ・くり)

2021-04-27 | 木材の管理・市場

栗(クリ・くり)
秋の味覚・栗は、建築の土台やフローリング材としても人気の国産材
国産材の栗は、ブナ科クリ属の落葉広葉樹で、木目がはっきりと表れる環孔材です。北海道西南部より本州、四国、九州に生育し、朝鮮にも分布しています。
辺材は狭く褐色を帯びた灰白色で、心材は褐色です。タンニンを多く含んでいて、年数が経過するにすれ徐々に濃くなり、栗色から黒褐色に変化していきます。
材質は重硬で弾力に富んでいて、保存性は極めて高いものの、加工はやや困難です。釘打ちなどで割れを起こしやすいので予備穴が必要となります。用途としては家具材、器具材、建築用土台・枠材などに使用されます。
材質が堅く水やシロアリに強いので、日本の建築では古くから土台としてよく使用されてきましたが、床材としても人気があります。
 軽く、乾燥後の膨張、収縮が少ない特性や、くっきりとした年輪と広葉樹の硬質感、調和のとれた色味と風合いが、フローリング材、床暖房のフローリング材に適しています。
弊社では、フローリング材・内装建具や家具材に使用
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木造住宅構造材・米松

2021-04-19 | 木材の管理・市場

 梁材に最適な樹種
北米大陸の西部に広く分布する松の一種で、柱や梁といった建築用構造材をはじめ、造作材やフローリング材、家具、合板などの素材に多様に用いられています。針葉樹の中では重くて強いのが特徴で、黄色または赤褐色の心材も特徴です。輸入材ですが、一説には明治時代にすでに輸入されていたといわれるほど、歴史ある樹種です。
ベイマツ(ダグラスファー)の上級グレードについて、木材業界ではピーラーと呼びます。ピーラーとは、ベイマツ丸太をロータリーレースという加工機械で、かつらむきのように機械で剥くこと(ピーリング)で、表面化粧用の美しい単板がとれるベイマツ丸太を指します。
ピーラーは高樹齢の大径木を原材料とし、色が明るく、非常にきめ細かい木目が特徴です。ピーラーはヤニを多く含んでおり、内装仕上げ材として使用する場合、ベイマツ内部のヤニを圧力釜で抜く作業が重要になります。
従来、木造軸組住宅の梁・桁等の横架構造材は地松などを原材料としてきましたが、本格的なベイマツ供給により、あっという間にベイマツ平角が梁・桁市場の多くを占めるようになりました。
 ベイマツ平角は日本の木造軸組住宅市場を一変させたといっても過言ではありません。
このように長尺・大径木の米マツは、日本のスギに比べて粘りがあり、引っ張りや曲げ強度も高いので、主に梁などの横架材や筋交いなどの構造材としてよく使われます。
 このように強度のある樹種として有名な米マツですが、湿気やシロアリに対しては決して強くないので、床下の部材にはあまり向かない樹種といえるでしょう。
弊社では、構造材(梁材・母屋材・束材など)に使用。
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造作材 タモ

2021-04-15 | 木材の管理・市場


国産材・タモは、トリネコ属の落葉広葉樹。
北海道に多く生育。本州北部、中部にはごくわずか分布し、樺太、朝鮮、中国、ロシアにも生育しています。
辺心材の境界は明瞭、辺材は淡い黄白色、心材はくすんだ褐色をしており、美しい杢を有するものもあります。木理はほぼ通直で肌目は粗く、材は重硬で、加工性・割裂性・表面仕上げ・耐朽性はともに中程度ですが、靭性、弾力性に富みます。
ナラ、ブナ、樺桜とともに、家具材として用いられる一般的な木材であり、その他の用途は建具材、造作材、器具材、化粧用単板、などに使用されます。
 弊社では、床材・造作材・内部建具などに使用しています。

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超仕上げかんな盤

2021-04-14 | 木材の管理・市場

超仕上げかんな盤、通称「超仕上げ」です。
大工が手でかけるカンナは刃の幅が普通5.4㎝の幅ですが超仕上げの刃の幅は36㎝もあり広い板でも一回でかけることができます。
限られた時間で数多くの造作材を加工するとなると、今やこういった加工機の存在は欠かせない。
もちろん、本当に大事な造作材を、確かな腕の大工が手鉋で、機械いじょうに美しく仕上げたりもしますが、何を重視して、どういう方法で作り上げるかという事は、家づくりにおいて常に、考えておかなければならいし、まだまだ弊社では手鉋をかける仕事がたくさんあります。


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木材の加工

2021-04-13 | 木材の管理・市場


木材の加工は事務所の奥の作業場で木材の加工をしています。
木材を加工し、決まった寸法に仕上げるには、作業場に木工機械の、バンドソー・直角2面カンナ・自動カンナ・自動溝切加工機及び超仕上げカンナなどが必要ですが、今日では作業場がある会社はほとんどなくなり、木材の加工は、材木会社に必要なサイズに製材した製品を仕入れ、仕上げ加工の専門の会社に加工を依頼すると木材の加工は出来ますが、大工が思うような加工は出来ませんし、材木も加工費用も高くなります。



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ケヤキの丸太を製材

2021-04-10 | 木材の管理・市場

ケヤキの丸太を35mmの板に製材する
縁側の床板に使う予定
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米ヒバ(イエローシダー)

2021-04-09 | 木材の管理・市場


5)米ヒバ(イエローシダー)
耐久性に優れている
見た目は薄い黄色で香りも「青森ヒバ」に似ていることから、建築業界では「米ヒバ」と呼ばれていますが、実は国産のヒノキと同じヒノキ科ヒノキ属です。
米ヒバは、北米大陸のアラスカからオレゴン辺りまでの太平洋側に生息する針葉樹で、じっくりと年輪を重ねながら育つために、木目が緻密で均一な年輪の美しい木材です。
芳香が強く、ヒノキチオール(不飽和七員環化合物)が含まれているので、耐腐朽性に優れ、害虫や細菌がつきにくいことから、白アリや腐朽にも強い上に、剛性が高く対衝撃性にも優れているので、住宅の土台や柱など構造的にも重要で、湿気の影響を受けやすい箇所に使われています。
 従来、社寺での使用が主流でしたが、近年、米ヒバは日本の気候風土に適合し、時代の要求に応えうる高級住宅用木材として、弊社では、土台・柱・造作材・建具のみでしたが現在では、構造材・屋根・床・壁・ウッドデッキ・門塀・和室・欄間と、幅広く使っている実績があります。

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杉(スギ)

2021-04-05 | 木材の管理・市場


美しい木目が珍重される国産材
日本特産の国産材である杉は、本州、四国、九州、屋久島に分布し、秋田杉、天竜杉、吉野杉、日田杉、飫肥杉、屋久杉などが有名です。
辺材は白色、心材は淡い紅色~濃い赤褐色で、時に黒色もあります。
木理は通直で、肌目はやや粗め、特有の香りがあります。軽く柔らかく、脂が少ないので加工しやすい樹木です。
寒冷地という厳しい環境で少しずつ育ってきた杉は、年輪の目が細かく、赤みが強く、とても美しい木目を持ちます。
清純爽快な香りで構造的に強く腐りにくい、という特性もあります。
耐陰性が非常に強く、親木から出た下枝が発育して繁殖する「伏条性」であること、老木になってからも成長が持続することなども杉の特徴です。
弊社では杉の柱・和室の造作材・建具などに使用します。


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杉の丸太を製材

2021-03-30 | 木材の管理・市場



倉庫に10年ほど眠っていた杉丸太を製材する。
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青森ヒバ

2021-03-29 | 木材の管理・市場

青森ヒバ(アオモリヒバ)
今も多くの林が残る国産材の青森ヒバには殺菌・防虫成分などの効能があります
木曽ヒノキ、秋田スギと並び日本三大美林のひとつである国産材・青森ヒバは、幕政の時代に厳しく統治・保護されたヒバ山にあったために、今もそのままの美しい姿を遺しています。
ヒバ林のほとんどは青森県内に生育し、下北半島、津軽半島の山間部では、濃い緑色のヒバ林を随所に見ることが出来ます。
ヒバは「明日はヒノキになろう」の意味で「アスナロ(翌檜)」の名でも親しまれる樹木です。その樹脂には、殺菌性の強い精油成分「ヒノキチオール」が含まれ、特有の匂いがあります。ヒノキチオールには殺菌成分の他に防虫効果もあり、シロアリ、ゴキブリ、ダニ、蚊などを寄せ付けない効果があるとされているほか、近年ではアトピー性皮膚炎の治療にも、青森ヒバの成分が役立てられています。
900年前に建立された中尊寺の金色堂がヒバづくりであることからも分かるように、耐久性、耐朽性にも優れた木材です。さらに水湿への耐性が優れており、カビの発生を抑制する作用もあることから、湯船をはじめ水廻りで使用されることが多い木材です。高温多湿な日本住宅の土台として適し、構造材や造作材としても利用されています。
弊社では柱・化粧材・造作材・板材(自然乾燥材を倉庫に保管)を使用します。
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木造住宅の木材の乾燥④乾燥

2021-03-26 | 木材の管理・市場

私の40年以上木材を扱う経験から
伝統的な木造建築が発達した日本では、昔ながらの天然乾燥がずっと行われていました。
天然乾燥とは、桟積し、風通しによって乾かしていくものです。
天然乾燥した木材は、人工乾燥と違って木が本来もつ粘りや香り、美しさや色艶を残しつつ、もっとも大切な油分を保つことが最大のメリットです。
高温で乾燥させると、木材が本来持っている脂分や防虫成分などもいっしょに揮発してしまうので、木材の美しい艶がなくなり、耐久性を損なうこともある。
天然乾燥のために木によっては、年単位の時間がかかるというデメリットがあるものの、木材を理想的な形で乾かすことができます。
また、天然乾燥の方が油分や木の香りが揮発しにくいですし、天然乾燥では、平衡含水率である15%程度の水分量に落ち着つきますが、現代の住宅は冬場のエアコンの使用により、さらに室内が乾燥するので、十分に乾燥させた材でも微妙に乾燥は進みます。
しかしその乾燥もわずかなものであり、1年程度で落ち着きます。
木の香り豊かな住まいを、天然乾燥で、木造住宅を作りたいです。
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木造住宅の木材の乾燥③木材のヒビ

2021-03-24 | 木材の管理・市場
乾燥時の木材のヒビ
 
 家を作るには大量の木材が必要となりますが、天然乾燥や中温乾燥は乾燥期間を長く過度な供給には追いつかなくなってしまいます。
特に天然乾燥の場合は資材として利用できるように乾燥をするには数ヶ月程度かかってしまうため、大量に供給することは不可能です。
そこで登場したのが高温乾燥です。120度程度で乾燥させるため乾燥期間は非常に短く、大量供給に向いています。
現在ハウスメーカー などでは、特定の乾燥機械を通した部材しか使用しないというところも多くあるようですが、大量消費の時代に対応するには仕方のないことなのかもしれません。
 天然乾燥の場合は、自然に乾燥していく過程でどうしても表面にヒビ割れなどが入るおそれがあります。
実は木を短期間で乾燥させる、つまり高温乾燥を行うと条件によっは「内部割れ」というものを起こします。
内部割れというのは木の中心付近で起こりますので、外側の見た目だけでは判断はできません。
ただ、内部割れが起こってしまうと、木自体の耐久性は著しく低下していくため、強度の問題が発生してしまいます、「耐久性」という点に関しては天然乾燥、に軍配があがります。
一方、天然乾燥は、表面にヒビが入る恐れがあります、しかし、乾 と同時に内部の強度は増していっており、長期間にわたって耐久性保持できるのが特徴です。



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木造住宅の木材の乾燥②人工乾燥

2021-03-19 | 木材の管理・市場
人工乾燥には、「高温式」「高周波式」「低温除湿式」などの方法がります。高温式は庫内温度を100~130℃まで上昇させ、木材の細胞を破させて水分を抜く仕組みで、高周波式は電子レンジのような仕組みで乾燥させるそうです。
これらは天然乾燥や低温除湿式に比べると、高い乾燥果が得られますが、内部割れや変色などのマイナス面もあり、人工乾燥の場合には木の樹液が抜けやすく、天然乾燥に比べてツヤや、木の香りも少なくなり、耐久性も多少落ちると思われます。
また、大きな材は人工乾燥では中まで乾燥は進まず、じっくりと時間をかけて天然乾燥をする必要があります。



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木造住宅の木材の乾燥①天然乾燥

2021-03-18 | 木材の管理・市場

天然乾燥

天然乾燥は、まず基本となるのが、「桟積み(さんづみ)」で、木材と桟を交互に積み上げます。 
桟の種類は木材の大きさによって変えます。
風の通り道を邪魔しないように整然と積み上げていく事が重要です。
この桟積みは人工乾燥でも同様に重要な工程です。 
桟の位置がずれると、風が通りにくいだけでなく、荷重により木材が曲ってしまったりします。
桟積みをした状態で、屋外で乾燥をさせていきます。 
乾燥場所に向いているのは、風がよく通る場所です。 
屋外での乾燥では、風の通りや日当たりが良いのですが、雨に濡れてしまいます。 
木材を雨水に濡らす事は乾燥と反対のような気もするのですが、これまでの経験では、適度な湿気を加えながら乾燥させた方がよく乾くように感じます。
また杉の場合は、雨水に濡らした方が、赤味の色合いが綺麗に仕上がるように思います。 
雨水には濡らさずに、風通しの良い屋内で乾燥させる方がよい、という考え方もあり、様々な自然乾燥方法があるようです。 
天然乾燥は乾燥にかかる時間が長く、平均して半年から一年くらいが目安となります。
断面の大きな材は2年も3年も必要なものもあります。
逆に、木材は自然の素材なので個体差が大きく、1~3ヶ月で水分が抜けてしまうものもあります。 
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