株式会社大島の木の住まい瓦版

 石川県金沢市の工務店で、自然素材を生かし
3代にわたり職人が、木造住宅を手加工で造り続けています。

木造住宅の木材の乾燥③木材のヒビ

2021-03-24 | 木材の管理・市場
乾燥時の木材のヒビ
 
 家を作るには大量の木材が必要となりますが、天然乾燥や中温乾燥は乾燥期間を長く過度な供給には追いつかなくなってしまいます。
特に天然乾燥の場合は資材として利用できるように乾燥をするには数ヶ月程度かかってしまうため、大量に供給することは不可能です。
そこで登場したのが高温乾燥です。120度程度で乾燥させるため乾燥期間は非常に短く、大量供給に向いています。
現在ハウスメーカー などでは、特定の乾燥機械を通した部材しか使用しないというところも多くあるようですが、大量消費の時代に対応するには仕方のないことなのかもしれません。
 天然乾燥の場合は、自然に乾燥していく過程でどうしても表面にヒビ割れなどが入るおそれがあります。
実は木を短期間で乾燥させる、つまり高温乾燥を行うと条件によっは「内部割れ」というものを起こします。
内部割れというのは木の中心付近で起こりますので、外側の見た目だけでは判断はできません。
ただ、内部割れが起こってしまうと、木自体の耐久性は著しく低下していくため、強度の問題が発生してしまいます、「耐久性」という点に関しては天然乾燥、に軍配があがります。
一方、天然乾燥は、表面にヒビが入る恐れがあります、しかし、乾 と同時に内部の強度は増していっており、長期間にわたって耐久性保持できるのが特徴です。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする