株式会社大島の木の住まい瓦版

 石川県金沢市の工務店で、自然素材を生かし
3代にわたり職人が、木造住宅を手加工で造り続けています。

ナラ無垢材

2021-05-11 | 自然素材の家

ナラ無宅材
加工・保存に注意を要する国産材・楢は曲木に適し、熟成樽が有名
楢(ナラ)、ミズナラは、北海道、本州、四国、九州に広く分布する国産材。樺太や朝鮮、ロシアやモンゴル、中国にも生育しております。
辺材は淡い紅色を帯びた白色で、心材はくすんだ淡い褐色、辺心材の境目は明瞭です。木理は交錯、肌目は粗く、柾目面に虎斑(とらふ)と呼ばれる虎の毛並みに似た独特の紋様があります。
伸張、反張しやすい樹木で、特に乾燥すると割れが生じやすいため注意が必要です。耐朽性は中程度、強硬で加工性はやや悪いものの、通気性に配慮すれば長期間の使用に耐える、重厚感のある木材です。
切削などの加工は難しく割裂しやすいので、釘打ちなどを行う場合は予備穴を開けておく必要があります。
用途としては、床板、合板、内装、建具、家具、桶、樽、欧風棺、洋酒樽などに加工されます。ブナとともに、曲木の材料として適しています。
ミズナラの名前の由来は、伐採時に大量の水を噴出することに拠り、木材においてナラという時は、概ねミズナラを指しています。特に北海道産のミズナラは良質とされ、「ジャパニーズオーク」と呼ばれて輸出も盛んに行われてきました。

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