ミミは商店街の一角の地下に続く階段を下りて行った。
私も従う。階段を降りきった後、ドアの前に5、6人の人たちがいた。
"あら、あんたたち遅かったじゃないの。ほら、そこに準備し
ている服を来て、ああ、勿論靴も履き替えて。"
"え、何のこと。私はただ、ミミを追いかけて、、、。"
"いいから、早く。ほらリュックも背負って。"
何が何だかわからない内に急かされて言われた事に従っている私。
服も靴も私に寄り添うようにピッタリ。
みんな帽子を深く被っていて、男だか女だか分からない。
それどころか人間かどうかさえも分からない。
ミミはピョンと跳び上がりリュックの中に入りこんだ。
さっき声をかけた者はリュックの紐を結び、私にリュックを背
負わせた。重い。凡そ10キロは有るだろう。
"今は重いだろうけどじき軽くなるから、、、、"
そして、輪になった綱のような物を持ってきてみんなその綱の内側に入いり、一列になるように指示をした。
子供の頃の電車ゴッコのような感じ。私は最後から2番目。
"みんなこの綱を絶対に離さないように。でないと迷子になる
からね。さあ、ドアが開くよ"
みんな歓声をあげている。
前面のさびついたようなドアがギギギギとほんの少し開く。
それと同時に私は漆黒の無音の闇の中にいた。
他の者も一緒だ。
ここはどこ。と私は尋ねる。"それを説明するには難しい。宇
宙の一部、けれどもう地球上ではないね。"
闇の中にイロイロなものが現れ消えて行く事に気がついた。
ああ、フク王のピラミッドだったり、スカイツリーだったり、
マンモスだったり、ティラノサウルスだったり、、、、。
あれは何、どういうこと。”私らには何も見えないけど、、、。あなたが地球で得た知識の一部が幻想として見えているのかもね”
白い光がだんだんと近づいてきた。
どこに行くの。と声をあげる。"すぐにわかるよ"との声を聞く
と同時に私たちは巨大な洞窟の中にいた。
続く