2週間毎に6回に分けて見ることが出来たのである。
主演の山本陽子さんの美しさと彼女の着こなす着物、洋服などを鑑賞出来て大満足だった。4回目までは。
松本清張作「黒革の手帳」はこれまでに何度もリメイクされている。銀行に勤める元子は横領しそのお金を元手に銀座のママへと転身する。
更に銀座の大ママを目指す元子は OL時代に手に入れた脱税のための架空名義の情報を手帳に記していたが、それをネタに男達をゆする。
が、魑魅魍魎な世界に住む男達はやがてタッグを組み、元子を追い詰める。
4回目辺りまでは元子がイケイケで悪い男を窮地に立たせる所に胸がスッとしていた。
が、5、6回は元子が逆に罠にはめられて、その美しい顔が苦悩に歪んで見ちゃいられなかった。
こと、ラストは非常に残酷で胸が潰れた。
聞くところによると山本陽子さん主演のラストは原作通りらしい。
昭和の男社会を如実に写し出したということだろうか。
松本清張は悪女を捻り潰したのだ。きっと彼はサドだね。(ちょっと言い過ぎかな)
因みに米倉涼子さん主演の黒革の手帳も見た。こちらも男達に追い詰められ行くのは同様なのだが、残酷なシーンではなく、コミカルなラストとなっていた。あのラストなら元子も敗者復活となるのかと期待する余地もあってまあ平成らしかった。
武井咲さん主演のものは見ていないが機会があれば見てみたい。
はてさて、次なる令和の黒革の手帳のラストは如何に如何に~。