桃ちゃんは、まことに白ねずみさんが大好きです。
飽きて自らやめたことは、一度もなく、
桃ちゃんが体力の限界を迎えた時に、ようやくお遊びが終了します。
では、体力の限界をどう見極めるのか、というと、それこそが、ホウホウです。
桃ちゃんは限界を迎えると、口を丸めてホウホウと息をします。
ホウホウの時ばかりは、じぃっとして、息をすることに集中しています。
よっぽど苦しいんですね。
ホウホウが一段落すると、今度は寝そべりながら前足だけを動かして、怠惰に遊ぼうとします。
しかし、ホウホウが出たら最後、「桃ちゃん、もうやめておきましょう。」と言い聞かせ、
白ねずみさんをクローゼットにしまいます。
しまわないと、毛を食べてしまうのです。
桃ちゃんに毛を食べられ、みすぼらしい姿になって廃棄された白ねずみさんは、これまでに何本もいます。
かわいそうな白ねずみさん。
でも、白ねずみさんのスペアはいつも家にいます。
以前、スペアがなくなった時、桃ちゃんは、おおいに白ねずみさん鳴きをしました。
その時の桃ちゃんが不憫でならなかったので、
いつでも、白ねずみさんと遊べるように、用意してあるのです。
主人曰く「猫の一生は、人よりも短いのだから、桃ちゃんにはいっぱい楽しんでもらわないとね。」
そうですね、その通りですね。
本当にいつも、主人の言葉には頭が下がります。