宣伝美術家TOMのブログ [1000-B]

宣伝美術家TOMの日常・演劇・デザイン・カメラなブログ。

EVENT-STATION. sta,22 屍螢-Shikabane Hotaru- パンフが目指した事

2012-11-30 01:26:06 | ■宣伝美術の大事な話■
EVENT-STATION. sta,22 屍螢-Shikabane Hotaru-
の当日パンフレットデザインを担当してその本番から
1週間が経つわけですが、今は制作過程と舞台写真を整理しつつあります。

いつも残すんですよ、過程。ボツも。
これがまた・・・楽しいんです。没でも。

かたや舞台写真も、ものすごい仕上がりです。格好良すぎます。
自画自賛というよりこれは役者さんや舞台の力でしょう。
現在皆さんの掲載了解を得ているところです。
うまくいけばこのページに舞台写真掲載OKとなるかも知れません。
もし見たい方は、12月上旬を目安に再訪して下さい。

さて先日のブログで長々と製作雑感を書きました。
ほんと長くてすみません。あれでも全部は語ってません。すみません。


僕がこの、舞台のおまけの紙切れごときに全力を注ぐのは理由があります。


1.本気のパンフレットって、ほとんど見かけない
商業系などプロの演劇パンフですら、しょぼいものはしょぼいです。
値札を付けて欲しくないほどの物も見かけます。
タダなんだから有るだけ良いでしょ、と書いてあるかのようなパンフが嫌いです。
本気を出すのにプロも素人も関係ありません。出したもん勝ちです。
じゃあ自分でやってしまおうと。
凄いものが集まったほうが、やってる側も観る側も楽しいものです。

2.僕から見ると出演する側もお客さん
お客さんだけでなく彼らも、「これはすごい」「楽しい、頑張ろう」と思わせたい。
そうなれば舞台は自動的にもっと楽しくなります。
デザインで舞台を変えられる、なんてね。いいサイクルじゃないですか。

3.ちょっとでも芝居を好きになって欲しい
一般社会全体からして、演劇がマイナーなのは百も承知です。
そんな人たちに舞台を一本観てもらうのは大変な事です。
そして次回も観てもらうのはもっと大変な事なのです。
演劇の当たり外れはものすごく大きいです。だから再訪してもらう努力は無限に必要だと思ってます。
何度か観ないと当たりに出会えないから。

3+α.「次」の人たちに芝居に参加して欲しい
お客様の中に、ちょっとやってみたい人、もいるはずだと思うのです。
なのであれだけ豪華なパンフレットのオオトリのページを1ページ丸々使って
稽古風景を掲載し、気軽に見学しに来て欲しいと締めくくってみました。

演劇人口は静かに減ってます。たぶん日本中で、関西では間違いなく、奈良では顕著に。
そして、増やす努力って言ってもどうして良いか分からないまま時間が過ぎてます。
宣伝美術さんでしかない僕には直接関係ない話かもしれないけど
舞台が無くなれば宣伝美術は無くなります。当たり前。
じゃあ自分ができる方法で増やそう。単純!

ガソリン小売り業者が熱帯雨林を保護したりとか
警察が安全講習を開いたりとか、そんなスケールの足下にも及ばなくとも
僕は本気のパンフレットひとつで
参加する事をみんなで楽しみ、演劇を盛り上げ、参加者を増やそうと思うだけです。

や、何よりこういうの凝ると楽しいでしょ?

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