認知症には
色々種類がありまして主な認知症は
①アルツハイマー型認知症 67.6%
②脳血管性認知症 19.5%
③レビー小体型認知症4.3%
④前頭側頭型認知症 1%
⑤アルコール性認知症 0.4%
⑥その他 7.2%
①アルツハイマー型は脳内にアミロイドβ(ベータ)という異常なタンパク質が蓄積して神経細胞が破壊され、脳の萎縮が起こります。
症状は
親しい人を忘れたり昔のことはよく覚えているが最近のことは忘れてしまうなど
軽度の物忘れから徐々に進行し、やがて時間や場所の感覚がなくなります。
②脳血管性は主に高血圧や糖尿病などの生活習慣病が原因で脳梗塞や脳出血によって血管が詰まったり出血することで脳細胞に酸素が送られなくなり発症します。
症状は
障害を受けた部位によって症状が異なり、物忘れがあっても判断力の低下は見られないなど症状がまだらに現れたりします。
③レビー小体型は脳内にレビー小体という異常なタンパク質が蓄積して神経細胞が破壊されて発症します。
症状は
現実には無いものが見える(幻視)や手足が震える、筋肉が硬くなるなどパーキンソン病のような症状がでて歩幅が小刻みになり、転びやすくなります。
④前頭側頭型は脳の前頭葉と側頭葉の神経細胞が減少して脳が萎縮して発症します。
症状は
感情の抑制が利かなくなり人格が変わる、反社会的行動(万引き、無銭飲食など)をおこすなどの症状が見られますが、記憶障害は特に目立ちません。
⑤アルコール性は多量のアルコールを飲むことで、脳梗塞などの脳血管障害やビタミンB1の欠乏による栄養障害などから発症します。
症状は
記憶障害、見当識障害(時間や場所、人などの判断がつかなくなる)、作話などの症状がでます。
以前私のブログでご紹介しましたが健康な方が要介護になった原因の第1位が
認知症です。
その認知症の種類の中で
ダントツ1位が
アルツハイマー型です。
以前は日本で最も多かったのは脳血管性認知症でしたが
近年 高血圧、糖尿病、心疾患などの生活習慣病予防がいわれるようになりそれが
脳血管性認知症の予防にもつながりました。
次回はアルツハイマー型についてです。