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アルツハイマー型認知症は前もってチェック❗️

2020-04-29 15:33:00 | 日記
こんにちは

介護予防住民指導者

カワちゃんです。

今日も当ブログをお読みいただきありがとうございます。

認知症になる危険因子として最も大きなものが年をとることです。

厚生労働省資料、認知症有病率調査結果によりますと、
70代前半では3%台、
80代後半では40%以上、
90代以上では60%超えます

しかし100歳を超えて若干認知機能のいくつかは衰えても日常生活に支障をきたすほどではない健常100歳高齢者の方々もおられます。

人は誰も年をとるのは避けられませんが、認知症の予防は
「一生ならない」ことよりも、いかに「なる時期を遅らせるか」が重要になります。

さて、MCI(軽度認知障害)という言葉をご存知でしょうか?
軽度認知障害は健常でも認知症でもない中間の状態のことで、日常生活に支障が出るほどではないが、認知機能が低下した状態を指します。

アルツハイマー病が発症する約20年前からアミロイドβは脳内に蓄積され始めますが、たまり始めた当初は、物忘れはほとんど無いか、あっても年のせいと言われる程度です。
やがて物忘れが同年代と比べて明らかに差のある状態になると、
MCI「軽度認知障害」と呼ばれる状態と言えます。

この状態のまま何もせず、生活習慣の改善もないまま放置すると、少しずつ認知機能の低下が進み、日常生活が困難になって、認知症と診断されます。

一方MCIの時期に生活習慣を改善し、認知症予防に取り組めば健常な(年相応の)状態にもどります。
アルツハイマー病になってからでは、既に脳細胞の損傷が激しく、そうなると根本的に治す薬はありません。

脳内のアミロイドβの蓄積度を検査する方法があります。
遺伝子検査、MCIスクリーニング検査、βアミロイドPET検査など

今回はMCIスクリーニング検査をご紹介します。

因みに私カワちゃんも56歳なので、検査して頂きました。

方法は簡単です。
まずインターネットで
MCIスクリーニング検査 
と検索してから検査会社の
(株)MCBIのHPを開けて画面右上、青色右端の医療機関リストで検査を受けられる病院を探して、
病院に申し込んで
少量の採血して検査結果を待つだけです。

念のため治療ではなく検査なので健康保険は適用外です。
検査代は病院によって違いますがおおむね2万数千円ぐらいです。

こんな判定表がもらえます。
私は今のところ"A"判定でMCIのリスクはほぼ無しでした。



気になる方は悩んでるよりやってみた方が早いです。
MCIのリスク高めと出たら気を入れて認知症予防に取り組むだけですからね。
早め早めのチェックがお勧めです。

次回は足にとって大切なことです。



認知症予防の続きです。

2020-04-29 09:30:00 | 日記
こんにちは!

介護予防住民指導者

カワちゃんです❗️

今日も当ブログをお読みいただきありがとうございます。

2020年(令和2年)2月13日の
中日新聞朝刊1面によりますと

「認知症予備群」の人の発症を遅らせることが期待される新たな予防プログラムを、
国立長寿医療研究センターを中心とする産学連携の研究チームが開発した。
新年度から愛知県と東京都で、四百人を超える被験者で実証研究を始める。
運動・栄養指導や脳トレなどを複合的に組み合わせた独自の内容で、効果が確認されれば国内初。

〜中略〜 

研究名はJ-MINT 、

被験者は軽い認知機能低下が見られる人が対象。

〜中略〜 

2021年度末には結果が判明する見通し。とのことです。

つまり、今のところ日本国内で認知症予防についてのハッキリと統一されたガイドラインは無く、その策定に今(2020年4月)取り掛かったところです。

日本は世界一高齢化が進んでいる国なので確実な認知症予防のガイドラインがすぐにでも必要です。
また一方で日本のみならず高齢化に伴う認知症対策は今や世界的な問題でもあります。

そこで昨年(2019年5月)WHOが初めて認知症予防のガイドラインを発表しました。

早ければ2022年春頃には日本のJ-MINT認知症予防ガイドラインが発表されそうですが、それまで何もせずに待てませんので、

今は具体的にWHOのガイドラインに沿う型で認知症予防をしていきましょう、

WHOの認知症予防のガイドラインの主な内容は、

①運動
65歳以上の成人に対し1週間に少なくとも150分の中強度の有酸素運動、または75分の激しい有酸素運動、有酸素運動は少なくとも10分以上の長さで行う。
(中強度の有酸素運動は少し早足めのウォーキング、ヨガなど、ラジオ体操も有酸素運動ですが時間が短いですね。
激しい有酸素運動はジョギング、エアロビクスなど)
②栄養バランスの良い食事
野菜や果物、雑穀や玄米などの全粒穀類、マメ類、ナッツ類を十分に食べ、野菜と果物は1日に400g以上食べる。
1日に2,000kcalを摂取している人では、吸収の早い単純糖質(砂糖)の摂取を5%未満に、脂肪の摂取を30%未満に抑える。
脂肪の多い牛や豚などの動物性食品を抑え、食塩の摂取量を1日5g未満にするのが理想的。
バランスのとれた食事の例として地中海式食生活を推奨、
穀類や果物、魚、マメ類、野菜、オリーブオイルなどを多く摂り、肉や乳製品を少なくするなど。
③肥満や過体重の人は適正な体重をコントロールすることで認知症のリスクを低下できる可能性がある。
④高血圧のある人は適切な治療を受けるべき。
高血圧は認知症の原因になることは研究でわかっている。
⑤糖尿病のある人は適切な治療を受け、生活スタイルを改善するべき。
糖尿病で血糖コントロールを適切に行わないでいると、認知症のリスクが上昇するという報告がある。
⑥喫煙は認知機能低下のリスクあり、禁煙すべき。
⑦ビタミンB、E、多価不飽和脂肪酸、マルチビタミンなどのサプリメントは認知症予防には推奨されない。(特に認知症リスクを低下させる効果が見つかっていない)
⑧過度のアルコール摂取の人には、飲酒量を減らすか断酒が勧められる。
⑨社会的な関わりを生活の中で持つ。
⑩認知トレーニングいわゆる脳トレは高齢者へ行っても構わないが認知症リスクの低下と関連付ける確実な証拠は無い。

と言った内容です。

全てWHOのガイドライン通りにはできませんが

運動、
バランスのとれた食生活(地中海食じゃなくてもバランスが良ければOK)、
オリーブオイルの摂取(エクストラバージン オリーブオイルを味噌汁やおかずにかけて食べればOK)、
砂糖、塩など調味料を減らす工夫、
高血圧、糖尿病の治療
減酒、断酒、禁煙
栄養素は食事から摂取する、
肥満解消、
社会と関わりを持つ、

以上のポイントを抑えて今日から認知症予防に取り掛かりましょう。

以前のブログでご紹介しました認知症の予防に働く因子と
同じようなポイントですね。

まずはできるところから認知症予防を継続的に進めましょう。

次回はアルツハイマー型認知症になる可能性のチェックのお話です。