2013.8.8
今回は長野県北沢峠から40分の所の「仙水小屋」に泊まり、翌日仙水峠を経て駒ヶ岳頂上をめざす。
双児山経由で北沢峠に戻るという1泊2日の登山
交通手段 : 車で中央高速伊那ICでおりる。
一般道で道の駅「南アルプス村」経由 仙流荘(バス発着所)に駐車(無料)
南アルプス林道バスにて北沢峠 (片道1300円)
コースタイム : 1日目 北沢峠→40分 「仙水小屋」
2日目 仙水小屋→5時間 甲斐駒ケ岳→2時間30分 双児山→1時間50分北沢峠
(仙水峠日の出鑑賞タイム、双児山昼食タイム含む)
1日目
念願の甲斐駒ケ岳 6日出発当日は
岐阜は警報が出るほどの豪雨で、激しい雨音で目が覚める
泊まる予定の「仙水小屋」の連絡先の携帯に電話して
様子を聞くと今は曇りで、明日も曇りらしい
迷いに迷って、とにかく雨ではないなら出発しよう!
5分前に 相方PONちゃんにメールする。
午前10時 準備を整え出発したものの、ワイパーをマックススピードで動かし、
傘をさして車に乗り込むPONちゃんと挨拶するが
なにか・・テンション上がらない
それでも高速で長野に近づくと空はどんどん明るくなり
恵那山トンネルを抜けるとすっかり止んでさっきまでの
大雨がうそのよう
本日は登山らしい登山はしなくて、小屋に泊まるだけなので
バスは「仙流荘」前のバス停発 最終便の2時10分発
途中の道の駅「南アルプス村」で遅めのランチする余裕もあった
「仙流荘」に着いたのは1時40分
すでに何人かのお客さんが待っていた
ここはかなり広い駐車場があり、親切にも更衣室まである(畳敷き)
バスの運転手さんはガイドも兼ねている
窓から見える木や道端に群生する玉アジサイ、フシグロセンノウ
ソバナなどの花々 ヨツバヒヨドリに群がるアサギマダラという綺麗なチョウ
要所要所でバスを止めてくれて全く退屈知らずの1時間だった
3時に北沢峠に着く 雨の心配はなさそうだ
そのまま進行方向に車道を歩き標識に従って
うっそうとした森林の中、ゆるい登りを歩く
40分で山の狭い傾斜にこじんまりと建つ「仙水小屋」に着く
冷たくて美味しい水場もある。
夕食は、天気がいいので外のテラスで頂く
評判の、豪華(山小屋では)なメニュー。メインはなんと お刺身、白身魚のフライに
野菜の天ぷら。 山では珍しい完全予約制もわかる気がする。
そして、外で食べるという解放感も手伝って、両隣の人たちとの
トークも盛り上がる
隣のご夫婦は岡山からで、車で日本全国の山を巡ってらっしゃる
岐阜の山も私達より詳しくてびっくり
九州からも一団体、カーフェリーできたんですって。
山の話をしだすと、時間があっという間に過ぎる
お腹いっぱいになり、明日のことを聞くと
朝食は なんと!3時半 早い
なので、とにかくタイツのみゆるいのに着替えて
7時には寝る 平日のせいか、1人1畳以上でゆったりと寝られた。
2日目
この小屋は寝室がそのまま食事室になるので
3時には起きて布団をたたみ、荷物を片付ける
小屋番さんが
「今日はこのシーズン一番のいい天気ですよ!
昨日降った雨で空気が澄んでいます」
ああ なんてラッキーな、思い切って出かけて本当によかった。
ところで、こんなに朝早いのは、ここから35分くらい登った仙水峠から
日の出が見られるよう時間設定がしてあるようだ。
私達も、さっさと出かけたかったのだが
私の厚化粧と、PONちゃんのヘッドライト行方不明事件で
10分ほど遅れたものの5時少し前には峠に着いて
感動的な日の出が見られた
ヘッドライト見つかってよかった、出発の4時台はまだ真っ暗で
道は分かりやすいけど明かり無しでは危険
それでも10分ほどで白み始めて景色も広がってくる
仙水峠から、駒津峰を目指す
途中から、左手に仙丈ケ岳がくっきりと見え始め、南アルプスの山々を見ながらの
展望のよい山歩きとなる
7時 駒津峰に到着。ちょっとした広場になっていて
大勢の人が休憩中
写真を撮ったり、おやつを食べたり
前方にはピラミダルな甲斐駒ケ岳がそびえており
テンションが上がる
でもここから、一旦下ってから、また登るみたいなので
行けるかなあという不安も少し。
ハイ松の中を抜けたり岩を登ったり前後する、グループの人たちと
励まし合いながら進む
PONちゃん はい!チーズ ここまでは余裕だったが
その後 八合目
登りの途中で
直登コースと巻道の分岐が
ここで、5分ほど迷う 弱腰の私に PONちゃんの
「直登で行こう!!」 という言葉が。
この一言がなかったら、この登山がこんなにもドラマチックで
忘れられないものには ならなかったかも。
しばらく快調に岩場をクリアした私達だったが
一瞬 足が止まった
大きな岩が行く手を阻む
右足をかける岩のくぼみが小さすぎて、体重がかけられない
手をかける所も高すぎて重い体重をささえきれない。
今更ながら ダイエットの失敗を呪う私
引き返すしかないのか?
自己中な私は「先に登って私の手をひっぱって!」
と、PONちゃんを行かせるも、彼女も足がかけられず「無理~~~」
と立ち往生
と、そのとき、後から来た4人グループのおじさまの一人が見本を見せてくれた
真似して登ってみたが(PONが)やはり無理
ついに、もう一人のおじさまが
「わしが、ささえてやるから思い切って行け」と言ってくださる
足のかけかたを教えてくださったので
小さなくぼみにやっとのことで足をかけ、その足を持ってもらって
「オジサン!まだ手をはなさないでねっ 」と叫びながら
必死に大きな岩をよじのぼった。
若い人や経験者には、この岩登りは些細な挑戦に見えるかもしれない
でも私たちにとっては、忘れられない緊張と、山仲間への感謝の
気持ちで 熱くなった瞬間なのだ
その後は順調に進む、ちょっと休憩
コースタイムの1、5倍かかって頂上に着いた時の
喜びは口では言い表せないくらい
しかも、360°の大パノラマに言葉を失う
先週登った、オベリスクの特徴的な突起でそれとわかる鳳凰三山がくっきり見えて
その後ろに雲海越しに富士山が望める
南アルプスの女王、仙丈ケ岳も美しい山姿を見せてくれているし、遠くは北アルプスも見える
なんて素晴らしい山なんだろう
このまま日が暮れるまで眺めていられたらどんなにいいだろう
初めて、下りるのがいやだと思った山だ
名残惜しい気持ちを残したまま
9時半下山開始
下山は白っぽい花崗岩と砂が織りなす不思議な
山肌を巻道と思われるコースをひたすらおりる。
さよなら 甲斐駒ヶ岳
また来るよ と言いたいところだが たぶん無理でしょう
一旦駒津峰を登り返し、双児山経由で北沢峠に下りる。
双児山までの道は、ハイマツが豊かな庭園のような1本道
その後森林に入り山頂へ
シャクナゲの仲間?
双児山山頂、ちょうど12時になって、やっとランチの時間
昨日買っておいた あんパン、デニッシュパン、野菜ジュース
でも、ここ2649m 日陰がないのよね。
早々に下山する。
北沢峠に着くと1時40分
バスの時刻表では4時しかない
でも、やはりそこはシーズン中、人数が集まればバスが出るとのこと
すぐに12人ほど集まる
バスはすぐに出て、時間の無駄もなく
またまた、寝かせてくれない解説付きの
1時間をバスに揺られながら過ごした。
今回は山の神様が微笑んだようだ すばらしい天気に恵まれ
山の仲間に出会え
感激の連続の登山だった。
南アルプスを歩くべき季節に歩けたことに感謝。
今回は長野県北沢峠から40分の所の「仙水小屋」に泊まり、翌日仙水峠を経て駒ヶ岳頂上をめざす。
双児山経由で北沢峠に戻るという1泊2日の登山
交通手段 : 車で中央高速伊那ICでおりる。
一般道で道の駅「南アルプス村」経由 仙流荘(バス発着所)に駐車(無料)
南アルプス林道バスにて北沢峠 (片道1300円)
コースタイム : 1日目 北沢峠→40分 「仙水小屋」
2日目 仙水小屋→5時間 甲斐駒ケ岳→2時間30分 双児山→1時間50分北沢峠
(仙水峠日の出鑑賞タイム、双児山昼食タイム含む)
1日目
念願の甲斐駒ケ岳 6日出発当日は
岐阜は警報が出るほどの豪雨で、激しい雨音で目が覚める
泊まる予定の「仙水小屋」の連絡先の携帯に電話して
様子を聞くと今は曇りで、明日も曇りらしい
迷いに迷って、とにかく雨ではないなら出発しよう!
5分前に 相方PONちゃんにメールする。
午前10時 準備を整え出発したものの、ワイパーをマックススピードで動かし、
傘をさして車に乗り込むPONちゃんと挨拶するが
なにか・・テンション上がらない
それでも高速で長野に近づくと空はどんどん明るくなり
恵那山トンネルを抜けるとすっかり止んでさっきまでの
大雨がうそのよう
本日は登山らしい登山はしなくて、小屋に泊まるだけなので
バスは「仙流荘」前のバス停発 最終便の2時10分発
途中の道の駅「南アルプス村」で遅めのランチする余裕もあった
「仙流荘」に着いたのは1時40分
すでに何人かのお客さんが待っていた
ここはかなり広い駐車場があり、親切にも更衣室まである(畳敷き)
バスの運転手さんはガイドも兼ねている
窓から見える木や道端に群生する玉アジサイ、フシグロセンノウ
ソバナなどの花々 ヨツバヒヨドリに群がるアサギマダラという綺麗なチョウ
要所要所でバスを止めてくれて全く退屈知らずの1時間だった
3時に北沢峠に着く 雨の心配はなさそうだ
そのまま進行方向に車道を歩き標識に従って
うっそうとした森林の中、ゆるい登りを歩く
40分で山の狭い傾斜にこじんまりと建つ「仙水小屋」に着く
冷たくて美味しい水場もある。
夕食は、天気がいいので外のテラスで頂く
評判の、豪華(山小屋では)なメニュー。メインはなんと お刺身、白身魚のフライに
野菜の天ぷら。 山では珍しい完全予約制もわかる気がする。
そして、外で食べるという解放感も手伝って、両隣の人たちとの
トークも盛り上がる
隣のご夫婦は岡山からで、車で日本全国の山を巡ってらっしゃる
岐阜の山も私達より詳しくてびっくり
九州からも一団体、カーフェリーできたんですって。
山の話をしだすと、時間があっという間に過ぎる
お腹いっぱいになり、明日のことを聞くと
朝食は なんと!3時半 早い
なので、とにかくタイツのみゆるいのに着替えて
7時には寝る 平日のせいか、1人1畳以上でゆったりと寝られた。
2日目
この小屋は寝室がそのまま食事室になるので
3時には起きて布団をたたみ、荷物を片付ける
小屋番さんが
「今日はこのシーズン一番のいい天気ですよ!
昨日降った雨で空気が澄んでいます」
ああ なんてラッキーな、思い切って出かけて本当によかった。
ところで、こんなに朝早いのは、ここから35分くらい登った仙水峠から
日の出が見られるよう時間設定がしてあるようだ。
私達も、さっさと出かけたかったのだが
私の厚化粧と、PONちゃんのヘッドライト行方不明事件で
10分ほど遅れたものの5時少し前には峠に着いて
感動的な日の出が見られた
ヘッドライト見つかってよかった、出発の4時台はまだ真っ暗で
道は分かりやすいけど明かり無しでは危険
それでも10分ほどで白み始めて景色も広がってくる
仙水峠から、駒津峰を目指す
途中から、左手に仙丈ケ岳がくっきりと見え始め、南アルプスの山々を見ながらの
展望のよい山歩きとなる
7時 駒津峰に到着。ちょっとした広場になっていて
大勢の人が休憩中
写真を撮ったり、おやつを食べたり
前方にはピラミダルな甲斐駒ケ岳がそびえており
テンションが上がる
でもここから、一旦下ってから、また登るみたいなので
行けるかなあという不安も少し。
ハイ松の中を抜けたり岩を登ったり前後する、グループの人たちと
励まし合いながら進む
PONちゃん はい!チーズ ここまでは余裕だったが
その後 八合目
登りの途中で
直登コースと巻道の分岐が
ここで、5分ほど迷う 弱腰の私に PONちゃんの
「直登で行こう!!」 という言葉が。
この一言がなかったら、この登山がこんなにもドラマチックで
忘れられないものには ならなかったかも。
しばらく快調に岩場をクリアした私達だったが
一瞬 足が止まった
大きな岩が行く手を阻む
右足をかける岩のくぼみが小さすぎて、体重がかけられない
手をかける所も高すぎて重い体重をささえきれない。
今更ながら ダイエットの失敗を呪う私
引き返すしかないのか?
自己中な私は「先に登って私の手をひっぱって!」
と、PONちゃんを行かせるも、彼女も足がかけられず「無理~~~」
と立ち往生
と、そのとき、後から来た4人グループのおじさまの一人が見本を見せてくれた
真似して登ってみたが(PONが)やはり無理
ついに、もう一人のおじさまが
「わしが、ささえてやるから思い切って行け」と言ってくださる
足のかけかたを教えてくださったので
小さなくぼみにやっとのことで足をかけ、その足を持ってもらって
「オジサン!まだ手をはなさないでねっ 」と叫びながら
必死に大きな岩をよじのぼった。
若い人や経験者には、この岩登りは些細な挑戦に見えるかもしれない
でも私たちにとっては、忘れられない緊張と、山仲間への感謝の
気持ちで 熱くなった瞬間なのだ
その後は順調に進む、ちょっと休憩
コースタイムの1、5倍かかって頂上に着いた時の
喜びは口では言い表せないくらい
しかも、360°の大パノラマに言葉を失う
先週登った、オベリスクの特徴的な突起でそれとわかる鳳凰三山がくっきり見えて
その後ろに雲海越しに富士山が望める
南アルプスの女王、仙丈ケ岳も美しい山姿を見せてくれているし、遠くは北アルプスも見える
なんて素晴らしい山なんだろう
このまま日が暮れるまで眺めていられたらどんなにいいだろう
初めて、下りるのがいやだと思った山だ
名残惜しい気持ちを残したまま
9時半下山開始
下山は白っぽい花崗岩と砂が織りなす不思議な
山肌を巻道と思われるコースをひたすらおりる。
さよなら 甲斐駒ヶ岳
また来るよ と言いたいところだが たぶん無理でしょう
一旦駒津峰を登り返し、双児山経由で北沢峠に下りる。
双児山までの道は、ハイマツが豊かな庭園のような1本道
その後森林に入り山頂へ
シャクナゲの仲間?
双児山山頂、ちょうど12時になって、やっとランチの時間
昨日買っておいた あんパン、デニッシュパン、野菜ジュース
でも、ここ2649m 日陰がないのよね。
早々に下山する。
北沢峠に着くと1時40分
バスの時刻表では4時しかない
でも、やはりそこはシーズン中、人数が集まればバスが出るとのこと
すぐに12人ほど集まる
バスはすぐに出て、時間の無駄もなく
またまた、寝かせてくれない解説付きの
1時間をバスに揺られながら過ごした。
今回は山の神様が微笑んだようだ すばらしい天気に恵まれ
山の仲間に出会え
感激の連続の登山だった。
南アルプスを歩くべき季節に歩けたことに感謝。