天空海闊

肩車

あなたの肩車は怖くて、

うれしくて、

首にしがみつきました。

人前が恥ずかしく、

あなたの後ろに隠れていました。

あなたの前で なりふり構わず

泣いたり 笑ったりしました。


でも、それも随分昔のことになりました。


大人の責任の下で、

子を育てる親として、

時にあなたを批判し・・・

子としての自分を押さえ

分別を装いました。


そして今・・・

これほど小さく しぼんだ

あなたを見て

私は、ただの子供に帰ります。


お父さん、もう一度 肩車をしてください。

コメント一覧

又じい
もちろん、オリーブさんも詩人になれます。
イマジネーションが鮮明ですから。

お父様、若くして逝かれたのですね・・・
オリーブ
私の父59歳で亡くなってのですが、よく思い出します。
若い頃からメカが好きで、とにかくラジオ、テレビ、カメラ、冷蔵庫、洗濯機、etc.どこの家より早く購入しては、分解していました(笑)
カメラも自分で現像していましたので、私の小さい頃の写真がいっぱいありました、その中で父がよく私を肩車している写真があって、父というと肩車というイメージを又三郎さんの詩で思い出しました。そういえば父はよくわたしを肩車してくれて眺めがよかった記憶がよみがえって来ました。
父親って普段べたべたしてないけど、いざという時はとても安心できる避難所のような気がします。肩車というのは、「ほら、お父さんが下でしっかり支えているから、安心して飛びたちなさい!」と言ってるように感じますね。←ねぇ、又さんわたしも少し詩人になってきたかしら???(/ω\) ハジカシー
はな みずき
そうだったんですか・・
読むたびに泣けてきます。
私も4年程前義父の介護や死を看取り、
人(JW以外の)との絆の大切さに
目覚めた経験をしました。死の別れは重く辛いけれど
真実の愛を残してくれたと、今は思い出に感謝しています。
又じい
はなさん、コメントありがとう御座います。

実は数日前に義父が亡くなりました。
この詩は、その時私が感じた家内の心の声
を比喩表現したものです。

この数年で様々なドラマがありましたが、
親子兄弟を始め人との絆の大切さを義父から
貴い仕方で教えて貰いました。
はな みずき
又三郎さん、こんにちは。
初めておじゃまします(*^_^*)

胸がきゅんとなるほど切ない詩ですね。
お父様への思いが熱く深く静かに、胸に響きます。

私もまた、夏の夕方、肩車して蛍狩りに連れて行って
くれた父との、幼い日の思い出が甦りました。
過ぎた日には反抗も批判もしましたが、
歳をとり穏やかになった父、病んで一回り小さくなった
父に、「大好き、育ててくれてありがとう」と、
素直に言えるようになったのは、つい最近のことです。
でも本当はずっと昔から父のことが好きだったのかも
しれません。

又三郎さんの優しさ故の痛みが私にもそう気付かせたの
かもしれませんね。









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