天空海闊

この一篇

低く 高く ゆるやかに  

海の音が聞こえてくる。

長らく心に閉ざされていた

ひとつの声の言霊のようだ。


かっては・・・


あの声を持っていたお前は、

私のそばにいたのだ。  
     

       S・クワジーモド(イタリアの詩人)   


時が止まったような、
愛する瞬間がある。

それでも時は待つことを知らない。

やがて、
人は面影を追い求める。

汽笛や雑踏の中に。
轟く波音に。

例え虚構であろうと・・

かけがえのなさに、
胸が張り裂ける。



     

コメント一覧

オリーブ
私もいろんな別れを経験しましたが、
決して忘れられない、何度も思い出す別れがあります。
人生は別れの繰り返しですね、やがて私自身がみなさんと分かれる時が
必ず来る…今はその心の準備をする毎日です。
又じい
一つの別れが来ようとしています。
寄せては返す波のようです。
オリーブ
又三郎さん、この背景ステキですね~!
この詩にぴったり、ほんとに多くの言葉なんていらないって思います。
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