天空海闊

帳(とばり)で

昼間 あれほど

輝いていたものの

夕暮れには

いろどりも 帳の中で

あやふやになった

風がふくたび

かすかに頬にふれるが

明日には止むであろう

 

人も

花びらほど

かすかなものかもしれない

声を失う直前 友は

「無になればよい」と

呟いた

 

わたしは 

その痛みから

逃れるように

うすむらさき

黄昏のベールに

身をおく

 

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