天空海闊

日本人考

追記あり

 

村のはずれの お地蔵さんは
いつもにこにこ 見てござる
        
        童謡「見てござる」より

 

風土に恵まれた日本人は、(母性的)自然に“甘え”
神仏に“甘えて”きた。
ある種の曖昧さが、精神的安定をもたらしてきた。

一方で(父性的)砂漠的風土にもたらされた宗教は、
絶対者への服従以外を容赦なく隔絶する。

過ちに対する(父性的)厳罰化に傾くのは、
とかく成果主義に心酔する我々大人である。

母性の喪失が、現世を狭量で生きづらいものにしている。

# 必ずしも女性の方が大らかとは言いがたく、時には女性の方が残酷性があり、男性の方が大らかであると感じたりする。父性と母性ともに、ここではあくまでも象徴的な意味である。


しかし、最近その弊害に気づいた若者達が増えている。
大らかに他の立場を理解しようとするやさしい精神が、
最新の音楽にも内在、見事な日本化がなされている。

彼らこそ、本来の日本人の良さを復興するに違いない。

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