今年も庭にタカサゴユリが咲く時期となった。野生で強く、暑い盛りから秋口まで楽しめる。
それを眺めて想ったのだが、
(以下、自戒も含めて)
花の根本には土と水分があり、生き物の残骸が栄養になっている。
花に心あるならば、土に感謝しているだろう。花の為に、ひと肌脱いだものたちなのだ。
人生に花を咲そうとするなら、少しでも自分に労力を掛けてくれた存在を忘れず、それを表すことは大切なことだ。
いざとなれば、再び、ひと肌もふた肌も脱いでいただくことも可能だ。
だが、悲しいことに、人は恩義を忘れがちである。うっかり踏み付けてしまい、逆上を買うこともある。
希望は萎び、理想と真逆な結果になることさえある。
天に感謝する前に、先ずは足元を覗き、感謝すべきなのだ。