雨音が静まり 倉庫の隅に放置された キャンプ用品に 引き寄せられ 雑巾を手に取り テントの埃をそっと拭くと きれいになった色と共に あの頃の様子が どれほどよく撮れた写真よりも くっきりと目に浮かんできた 初めてのテントは 日の光が通ると 黄色や赤が 周りの緑に映え 「ワァ~」 小さな子たちが 目を輝かせ 転がったりしたものだ あぁ これでまた 処分できそうもない それどころか 愚かなわたしは これを生かす機会を この夏を 模索している 愛の願い It's Time For Love