(自戒を込めて)
人智の有限性とも関連して、人生には努力ではどうにもならない面がある。頭で幾ら考えても結果に繋がらないことがある。
人との関係もそのような部分に左右されることが多分にある。
好き嫌いにしても、自分が努力しても相手の感性まではまず変えられない。馬が合わないと、時にその努力が目障りにさえなる。努力は魔法の杖ではない。
たしかに相手の感性に合わせた努力も効を奏することもあるが、無理をしていれば長続きしない。
その努力らしきものが、本人にとり、あまり力のいらない、自然に感じることなら、長続きして、底知れないパワーとなるが…
その実、『何気ない小さな素振り』が互いの嗜好傾向と共に、心身の相性を決定していたりする。
相手から好かれているらしいその素行は、自分の嫌な部分、自分の欠点としか思えない場合がある。
しかし、自分やある人たち、時には世間一般からは欠点や失敗と見られているその部分こそ、
実は、その人の真の魅力、ナチュラルパワーになって、幸を引き寄せていることが、舞台裏で生じているのだ。
人が懸命に考え努力すること、それは非常に有意義で、報われることが多い。
それでも人の思惑から逸れた部分が結果を左右してくる…(こともあり)
だから人生は予断できず面白い。