雄一郎の半生

こんな人生もあるのですね。ノンフィクションの半生記
全ては、書けませんが。。。

祖母の自殺

2021年03月05日 06時00分00秒 | 日記

雄一郎の半生

最初の女房は、自分は金もないのに、
100万円を慰謝料に払え、子供の
養育費も、20歳まで払えと言っている。
仕事もなく収入もないので、支払いが
できるかは、分からないと言ったが
納得しない。仕方がないので、
了承して協議離婚をした。
 
次の女房N子とは、その後に入籍した。
仕事も地元のミシンの販売会社に
入ったが、親戚や知人を一回りしたら
売れなくなる。仕方なく、母のホテル業
を手伝う事になる。
すし店を転売した時に実家の土地も
全部売ってしまったため、
祖父母も母のホテルの管理室に住んでいた。
それで一家5人が一つ屋根の下で
生活することになった。
そこでは、女3人が台所に立つ。
母は、気が強く、祖母は耳が遠い。
N子は、性格がすこぶる悪い。
そんな中で祖母は、祖父との仲も
良くなかったので、孤立していき。
台所のガス栓を開けて自殺未遂を
するようになっていく。
そんなある日、近所の人が血相を
変えて来た。
「おばちゃんが電車にはねられた」と
言ってきて、みんなはびっくり。直ぐに
行ってみると、もう医師が来ており
白いシーツが亡骸にかぶせられていた。
顔を確認し、その後の事は覚えていない。
 
葬式を済ませて、暫くの間、母は
ホテルの掃除をするときに、一人で
するのがとても怖かったという。
しかし、弟が亡くなった時は反対で
亡霊でも良いので出てきて欲しかった
という。
弟が亡くなったとき祖母は、
近所の人たちと、旅行中だったため
急いでタクシーで帰ってきた、
弟の亡骸にしがみつき、
「おれも死んで一緒に行くんだー」
大泣きをしていた。
母は、弟が生まれて間もなく
泊まり込みでの仕事をしていて、
家には幼い弟と私、祖父母の4人で
生活していたので、まるで、
祖母は自分の子のようにして
弟を育てていたという。
本当に、弟の後を追うように
祖母は、7年後に自殺した。
 
 
次回につづく