18年間にわたって世界経済の舵取りを担ったグリーンスパン前米連邦準備制度理事会(FRB)議長の回顧録で、2003年春の米軍によるイラク開戦の動機は石油利権だったと暴露した。大量破壊兵器を保有していると我々も騙された。当時米国の原油は、16年で渇すると予測し、資源の宝庫中東は戦略的に最重要地域とみなし、イスラエルとサウジアラビアは米国の最重要なパートナーとして扱ってきた。ところが「シエール革命」でなんと原油生産で≪石油大国」となった米国にとって「中東」は最重要地域でなくなり、戦略を中東からアジアにシフトするとオバマ大統領は宣言した。事実上イスラエルとサウジアラビアはもはや重視しない極めて冷淡な対応となった。こんな時をあたかも狙っごとく中国が台頭し始めヨーロッパをして雪崩現象を起こしいる金儲けがしたい単純な動機でも看過してよい物でなく、アメリカも金儲けがしたいし、世界をリードしたいと思うが、それだけの力が失せた今日のアメリカとどう付き合うか、あっさり日本を見捨てて中国との親密を画策しないとは限らない。沖縄基地のは北朝鮮が重要攻撃目標と公言している現在、尖閣諸島には飛行場が建設できるでなし、何か目標が違っているのではないか。海兵隊戦法が防衛重要手段となりうるのかはなはだ疑問である。尤も原始的な、最も悲惨な戦闘が行われることを憂うる。金余りで国を挙げての死の商人にはなりたくない。