興味深い統計を朝一番で見て、これを本日の話題に
しようと思った。
私の小感想など必要がないほど、数字を羅列すれば
済むのだが、そこは我慢して頂いて、私見も付け加え
させて頂く。
興味深い統計とは、「国民が実際に手にしている年金
額(一か月分)」である。
0円 ~ 3万円 2.8% 3万円~4万円 5.7%
4万円~5万円 9.6% 5万円~6万円 16.3%
6万円~7万円 31.1% 7万円~8万円 5.2%
8万円~9万円 1.9% 9万円~10万円 2.3%
10万円~11万円 2.3% 11万円~12万円 2.1%
12万円~13万円 1.9% 13万円~14万円 1.9%
14万円~15万円 1.9% 15万円~20万円 9.9%
20万円以上 5.0%
私が一番驚いたのは、6万~7万の受給者が31.1%で
最も多かったことだ。これは国民年金の満額を支払って
受給を受けている人たちが多い、ということなのだろう。
加えて、会社員を数年間以上勤めた人たちが含まれて
いての数字なのだろう。
次に驚いたのは、真面目に約40年間支払っている筈の
人たちでも手にしている受給額は意外に少ないという点。
だって15万円以上受給の人って、全体の14.9%だから。
さて、年金受給者の65.5%以上が7万円以下で暮らして
いることが分かった。(随分少ないなぁ)と改めて感じたが、
持ち家のない受給者のことを想像してみたのだ。
受給額7万以下なら家賃は2万円以下じゃないと暮らして
いけない、と思って当然だろう。
市営・県営住宅以外の賃貸住宅にそういう物件は極めて
少ないから、生活保護を受ける必要が出て来る。
つまり、吾が国の老人の半分は「ド貧乏」ということになる。
最後に頭に浮かんだのは、男性と女性の受給額差だ。
その数値が出ていないのは怖ろしいことである。
何故なら、女性の方が断然受給額が低いからである。
だから熟年になって再婚したい女性は男性の年金額を
含めた収入に頼ってしまうのだろう。
若い人たちは、更に年金受給額は低くなる。
しかも受給開始年齢は20年内に75歳からになるだろう。
だから私は口を酸っぱくして「用意を・・・」と言うのである。