その観音寺市の港から更に西へ船で25分の海上
に伊吹島はある。
「ニューいぶき号」は自動車で乗り込めるフェリー
ではない客船で、造りは実にスマートだ。(510円)
自動車を積む場合は船上のクレーンで上げ下げ
する訳で、バイクや自転車は狭いタラップを使って
自分で船上に載せることになる。(バイク・490円)
写真の「ニューいぶき号」が岸壁よりもやけに低く
見えるのは干潮時だからで、岸壁が高すぎる訳で
はない。
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島に到着すると、迎えの車(殆ど軽トラ)に乗り込む
人が多い。車でなければ原付バイクに乗る。
伊吹島は坂ばかりの島だからである。
で、ご覧下され。
バイクは誰もがノーヘルメット。
軽トラの荷台には立ち乗りネェチャン。
原付バイクに3人乗りだって珍しくはない。
ほ~んと、島の暮らしは長閑でいいねぇ。
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船を下りて振り向くと、港からタンタンタンと音を立て、
カタクチ鰯漁(いりこの材料)に出る漁船が見える。
この出入りが、ひっきりなしに続くのだ。
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島に平坦な所は殆どなく、海岸線沿いにはいりこを
作る工場が十数件ほど並んでいる。
廃屋になっている工場も数多く見受けられ、島民が
一番多かった昭和31年当時(4.400人)の賑わい
を私なりに想像してみた。
赤錆を吹いた軽自動車が海岸に置かれている。
「ネプチューン88」と読めるが、私は車に詳しくない
ので、かっこいい外車にしか見えない。
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「小旅島旅独り旅」伊吹島編(その1)は、ここまで。
今回は乗り物を中心に書いてみた。