島根県知事・丸山君が素晴らしい発言をしてくれた。
文科省が実施した全国学力テスト(小6)の算数問題の
正答率が余りに低過ぎるので、国を批判し、県教委には
対応を要望したのである。
【問題】椅子4脚の重さは7キロです。
この椅子48脚の重さは何キロですか。
この問題なら、大人になってからも必要な場面があって
不思議ない応用問題と言えるだろう。どんなに遅くても
中卒までには理解してほしい問題である。
解き方は2種類あるが、そのどちらでもいいだろう。
解き方の過程が明瞭ならいいのである。
丸山君は「全国の正答率が55.5%。島根県の正答率が
48.7%」だったのを知って、「子供たちが置き去りに
されている。義務教育の体を成してない可能性あり」と
国を批判したのだ。
全くその通りで、無責任教育の結果が数字に出たのだ。
子供とは即ち、「未来の労働力そのもの」である。
国によっては、「子供とは即ち未来の戦士」と言う場合
だってあるのだから、未来の労働力なのは当然のこと。
「ならば優秀な外国人を」という訳にはいかない。
自国に仕事がない日本人を増やす訳にはいかないからだ。
だから、落ちこぼれを一人でも少なくするのが文科省の
最も大切な仕事なのだが、知らんぷりしてやがる!
国力低下を見て見ぬ振りしてやがる!
だから、島根知事の批判は絶対に必要な批判である。
優秀な子は更に伸ばす教育が必要だろう。
ゆっくり歩く子には時間を掛けた教育が本当なら昔から
必要だったのである。
先の問題が解けぬようでは、惨めでしかないじゃないか。
そういう大人を増やして、何が教育か。
「誰もが高校、誰もが大学」の意味がないじゃないか。
それこそ税金の無駄遣いである。
皆さん、前川喜平君を覚えていらっしゃるだろうか。
文科省事務次官だったが、安倍政権との考えの違いから、
官邸から粗探しされ、「天下りを斡旋した」との理由で
辞任させられた人である。
統一教会の名称を「世界平和統一家庭連合」に教会側が
申請した際に認めなかったのが前川君だったので、政権
とすれば前川君はさぞ煙たい存在であったろう。
実際、名称変更が認められたのは前川君辞職後である。
その前川君が退職以後やっている内の一つが、夜間中学
での教師である。もちろんボランティアだ。
基礎の基礎を教えているのだから、島根知事も前川君も
私も、同じ考えである。
ちなみに、前川君の主張の一つを書いておこう。
高等学校の数学は高度過ぎるため必修科目から外すべき、
というものである。だから小・中学校での算数と数学が
如何に大切かを言っているわけであり、私も同感だ。
政府自民党は、萩生田光一元文科大臣のように教育勅語
復活を熱望することだけしか頭にない莫迦の集まりだ。
だもの、本当に大切なことに気付く筈がないのである。