ホイッスルバード あいざわぶん

冬の野菜、芹のお話

昨日は無病息災を願って七草粥を食べる日だった。
願ったところで無病は叶わないものだから、私はそもそも
七草粥に興味がない。
興味は無くても七草全て記憶しているのですらすら言える。
十二支を言えぬ私が七草なら言えるのには理由がある。
次の和歌をご存知でしょ。韻律があるから覚えられるのだ。

 せりなずな ごぎょうはこべら ほとけのざ
 すずなすずしろ はるのななくさ

七草の一つになっている「芹」が好物なので、昨日は散歩
しながら芹を売っている筈のスーパーまで出掛けた。
昨年も見事な芹が格安で売られていたので(今年も・・・)と
期待したのだ。

①鶏モモ肉で出汁を取りながら、丁寧に灰汁を取る。
②酒・味醂・醤油で味を調える。
③豆腐と、根まで綺麗に洗った芹を入れて出来上がり。
(シイタケやエノキダケを入れても美味しいと想うが、他の
野菜を入れるのは邪道だろうね。だって、芹鍋だもの)

実に簡単料理なのだが、仙台名物「芹鍋」の完成である。
芹は宮城県ばかりでなく、東北の冬の味なので、山形市民
だった吾が家でもお雑煮には必ず入れる野菜だった。
あれっ? 秋田のきりたんぽ鍋はどうでしたっけ?
急遽、調べてみたら、やっぱり入れていたので、東北人の
好物と言っていいだろう。

では、どうして伊予人に芹は馴染みの薄い野菜になって
いるのか、という疑問が湧くでしょ。
私が最も疑っているのは、愛媛県民は山菜を筆頭として、
特徴の「苦味・えぐみ」という味を受け入れない食文化で
育ってきたからではないか、ということがある。
例えばセロリ。売れないから値引き商品になり、私は喜ぶ。
例えばあけびの皮。東北人は皮の苦味も旨味として享受
するが、伊予人は実のみ食べてお仕舞いである。

さて、昨年売られていたスーパーに行ったが、残念ながら
売られていなかった。そりゃ、買う人が少なければ並べら
れることもなくなって当然なのだが、実に残念な気持ち。

仕方がないから白菜をたくさん入れるキムチ鍋に変更。
以前は4分の1カットの白菜ばかりを買っていたが、今では
丸々1個を買う方が得、と理解して購入している。ばんばん
食べるから、独りでも新鮮なうちに消費できるものなのだ。

ちなみに春キャベツが520円で売られていた。
東京では1.000円まで上昇しているとのニュースも・・・。
私は12月下旬に400円で買った2個の春キャベツを茹でて
小分けにして冷凍保存しているから、しばらく困らない。
白菜は冷凍すると食味が落ちるが、キャベツは冷凍しても
美味しいのが嬉しい。皆さんもやってみるといいですよ。

ああ、太くて野性的な芹が食べたい!

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