ホイッスルバード あいざわぶん

忠犬ハチ公が教えてくれること

昭和31年生まれの私は、南極の昭和基地に置き去りに
された犬(タロ・ジロ)の物語を幼い頃から聞かされてきた。
同様に、渋谷駅の忠犬ハチ公の物語も聞かされている。

だけど、詳しいことまでは知らず、この度、或る芸術家が
「ハチ公像をアート」したことから新事実を知ることに・・・。
太平洋戦争時、国は国民に対して、「金属物は供出する
ように」とお達しを出したことは知っているが、その中には
ハチ公像も入れられ、溶かされてしまった、という事実。
そういう暗い話だから、子供の私の耳には入らなかったの
かもしれない。

改めて調べてみると、ハチ公がまだ生きていた昭和9年に
忠犬ハチ公像は国民からの寄付金で建立された。
もちろん本物のハチも招待されたのである。
ところが戦争の為にと浜松工場で溶かされ、機関車等の
部品にされたのだそうな。

昭和23年、戦後復興の象徴として二代目ハチ公が再建
されるのだが、初代を制作した彫刻家・安藤照の長男の
安藤士(たけし)が手がけ、完成させたのである。
だから現在のハチ公は75歳ということになる。

私が初めて上京したのが昭和48年、18歳学生だった。
おのぼりさんだから、銀座・新宿・渋谷には足が向く。
(これがハチかぁ)と、一周して眺めたのを覚えている。
その時、二代目ハチ公は25歳ということになる。

テレビでこの度、ハチ公像を改めて見ることに・・・。
そしたら、両前脚がてろてろに輝いているではないか。
75年間国民に撫でられ続け、遂に、てろてろ輝くように
なったのである。
それを見たら、しんみりとなってしまって・・・。

日本人は皆、戦争前夜のことを思い見るべきだ。
戦争に突き進み、銅像まで溶かした愚かしい過去を
全ての国民は思い、考えるべきなのである。

軍隊が力を増すと碌なことが起こらない。
それは世界の歴史を眺めればわかること。
自衛隊を軍隊とは呼ばないけれど、軍事力に変わりなし。
その軍事力を庁から省に格上げしたのは安倍晋三君で、
私は、彼の罪はとても大きいと断じているのである。

岸田文雄君のフルネームは「岸田晋三文雄」君である。
だから、岸田君が軍事費を倍増させようとしているのは、
死んでも安倍君が岸田君を支配しているからである。

子供たちには、本当のハチ公像の歴史を伝えるべし。
如何に戦争が愚かな振る舞いか、7歳でも解るだろう。

【補足】
本日、中国と米国で会談が行われた。
単純に喜ぶのは早計だが、軍同士の話し合いの場が
再開されるようである。そして台湾進攻は2035年まで
起きないように思われる。(もっと先までないだろう)
だから日本は、軍事費倍増よりも急ぐべき政策を実行
できる状態になった、と言っていい。

例えば、沖縄県児童の10人中3人が貧困児童である。
沖縄の軍備も必要かもしれないが、同時に沖縄の貧困
児童の対策も必要と、国は同時に動くべきなのだ。
本土では「児童福祉法」が戦後二年目で制定されたが、
米国の統治下に置かれた沖縄県では27年遅れて同じ
法律が開始されたのだ。
だから沖縄県児童の貧困は27年間の遅れが原因で、
個人の問題ではなく、構造的な問題も大きいのだ。
二代・三代と、戦後から始まった貧困の連鎖が続いて
いるのが現状なのである。
それを識れば国民は、国の間抜けさ・杜撰さに少しは
気付き、何を怒るべきか初めて理解するのだろう。
自民・公明なんぞ、政治家の資格なんか0%なのだ!

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