朝顔三十六花撰 | |
LOGDESIGN Inc |
【朝顔三十六花撰】
江戸時代後期、安政の世に沸き起こった園芸ブーム。 そこでは品種改良や突然変異によって多種多様な朝顔が生み出されました。
武家や町人達によって創り出された珍花奇葉の朝顔の中には、黄色い花びらを持つものや珍妙な形態のものまで、現代では観る事のできない品種も数多く存在したと言われています。
それらの朝顔から『三十六歌仙』にちなんで選りすぐり三十六品種を選び出した図版集が「朝顔三十六花撰」なのです。
朝顔三十六花撰の図版は稀代の博物画家・服部雪斎によって描かれたもので、雪斎は、江戸後期から明治中頃にかけて数多くの博物画を手がけた絵師でした。
彼の研ぎすまされた観察眼と精緻な筆遣いによって描かれた千姿万態の朝顔の数々。 かつて江戸時代に咲き誇り、そして今、現代に甦る三十六種類の朝顔の姿を、その繊細な描写とともに是非お楽しみください。
ひとつひとつを大きくご覧になりたい方はこちらからご覧いただけます。⇒http://mg.biology.kyushu-u.ac.jp/mg-files/woodprint/36-kasen/index.html(一般財団法人バイオインダストリー協会HPより転記。)
これも朝顔(変化朝顔)です。
イベント案内
くらしの植物苑特別企画 伝統の朝顔
開催場所
国立歴史民俗博物館 くらしの植物苑
料金
入苑料 高校生以上 100円 毎週土曜は高校生無料
開催期間
2016年7月26日(火)〜2016年9月11日(日)
月曜を除く(ただし8月15日は開苑)
開催時間
9:30~16:30 最終入苑16:00。
お問い合わせ
03-5777-8600 (ハローダイヤル8:00~22:00)
江戸時代以降の独創的な朝顔を展示
朝顔は古くから多くの人々に親しまれてきました。特に江戸時代以降になると、文化・文政・天保期、嘉永・安政期、明治・大正期など、繰り返し朝顔ブームが訪れ、そのたびに葉と花の多様な変化や組み合わせを楽しむ変化朝顔がつくり出されてきました。これは今日の遺伝学でいう突然変異を見つけ出し、系統として確立するという、世界的に見ても特異なもので、特に幕末頃にはきわめて多くの品種がつくり出されていたようです。
しかし、それらの中には、残念ながら華やかな大輪朝顔の人気に圧倒されて、あまり知られることなく絶えてしまったものもあります。ただ、広くは栽培されなかったものの、一部の愛好家の努力によって大切に保存され、現在に伝えられたものも少なくありません。
そこで、江戸時代以降の独創的な知識と技術を駆使してつくり上げられた伝統の朝顔を広く知っていただき、人と植物との関わりを見るべく、1999年以降、歴史資料としてこれらの朝顔を展示してきています。
今年は、変化朝顔を主に約100系統もの朝顔の展示に加え、「変化朝顔の形のひみつ」をテーマとして、おしべやめしべが変化する仕組みや獅子(しし)、乱菊(らんぎく)、笹(ささ)、南天(なんてん)など、葉や花弁の裏や表がなくなる仕組みについて、さらに枝垂(しだれ)、木立(こだち)、渦(うず)、石化(せっか)のような蔓(つる)の変化について、それぞれパネルで紹介します。
開花の特性上、午前中の早い時間が見頃との事。
詳細はこちら ⇒ 開催中の特別企画「伝統の朝顔」
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます