この「週末森で」も秀逸ですね。
30代半ばを過ぎた独身の女達3人の物語で。
フリーランスで働く早川が都会暮らしから離れて田舎に引越します。
多分空き家を安く借りての生活ですが、
ミニマリストを目指したのか、女子の部屋としては殺風景で必要なものしかない。
週末になると、早川の親友達、マユミちゃんとせっちゃんが代わる代わる、時には一
緒に泊まりに来ます。
二人ともOLで、職場にはそこそこストレスも多くて。
早川の家で愚痴を言ったり、アウトドアで森を散策したり、湖でカヤックを漕いだり、地味だけど心安らぐ時間をともにします。
早川は毎日、マユミちゃんとせっちゃんは週末スローライフ満喫。
小さなぼやきもたまるとストレス。OLあるあるの世界に皆で共感、そしてすっきり。
何というか、軽くて深い言葉がちりばめられていて、うんうんとうなづきながら一気に読み終えてしまう物語。
「暗い道を歩く時は、真下ではなく、少し先を見つつ進め」
やられました。