韓国・馬山旅行記～3・15馬山事件を知っていますか？～

1960年の3月15日は、馬山事件があった日です。
馬山事件って何かって？私も知りませんでした。
何年か前の夏に韓国の馬山に行って初めて知りました。

何十年も前の歴史上の話、しかも当時の政権に反対して闘った人たちの話を、私のような外国人の旅行者が知り得たのは、町の色んな所に過去の事実を忘れまいとして残されたものがあったからです。
後で知った話ですが、馬山事件があった3月15日は、2010年に韓国の国家記念日になっているということです。
日本では考えられないことだなと思います。

夕飯を食べに行く途中に、3・15義挙通りと書かれた表示を見つけました。
3・15義挙ってなんだろうと思いました。
3・15がお店の名前につく建物も数件見かけました。






私は博物館が好きなので馬山市博物館にも行きました。
そこで、馬山で1960年に大きな闘いがあったことを知りました。
歴史の本に出てきた韓国の四月革命、それに連なる闘いが馬山であったことを知りました。


町を歩いていたら何かの記念塔を見つけました。馬山事件のメモリアルでした。






記念塔の裏側にはレリーフがありました。





3・15義挙記念塔の説明書きには次のようなことが書かれていました。

「1960年3月15日、実施される正・副統領選挙で、李承晩自由党独裁政権が、長期政権をもくろみ、あらゆる不正選挙を画策したことに対して、憤慨した市民と学生たちは抵抗して闘った。
３月１５日1次義挙、４月１１日２次義挙で、１２名が銃剣によって死亡し、７００余名が逮捕、拘留され、たくさんの拷問を受けた。
これはただちに、４・１９革命の導火線になり、４月２６日、李承晩政権は、国民の前に膝を屈した。
この日の最も熾烈な闘争現場に、この塔を建てて、私たち馬山市民の気概と３・１５義挙精神を称賛しようとするものである。」







朝鮮半島の苦難の歴史を思うとともに、馬山に生きる人たちの見えない思いを感じる旅になりました。

馬山はソウルよりも物価が安かったです。
おいしいものをたくさん食べました。
釜山からバスでそんなに遠くないところにあります。
釜山に行ったら釜山近代歴史館がおすすめです。




＜韓国旅行者＞