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飯能のまち 2(駅周辺-現代的な町並み)

2005年07月26日 | Weblog
飯能は名栗川の谷口集落として成立・発展したまちです。
中心街は西武線の「飯能駅(写真:飯能のまち①)」と
JR八高線・西武線の「東飯能駅(写真:飯能のまち②)」
で結ばれる地域に発達し、飯能駅の北西が旧来の市街地となっています。

飯能駅の周辺に商業集積が見られ、南口には美杉台団地が広がります。
一方で近年、東飯能駅も橋上化(駅舎を持たず改札口がホームの上部にある)
に伴って、丸広百貨店・飯能信金本店の巨大な建物が建設されました。
八高南線(八王子-高麗川)の電化により、東飯能駅のポテンシャルは高まっています。

これは飯能駅のスイッチバック構造解消のために飯能駅を経由せずに、
東飯能へと結ぶ短絡線の用地が確保されていることからも
東飯能駅の役割を考えることができます。近年は短絡線建設の話は聞きませんが、
すでに高い中心性を持つ飯能駅を通らずに、本線が秩父方面に向かうことにより、
まちの構造にどのような変化が起こるのか。わずか1kmほどの違いですが、
鉄道がまちに与える影響が大きい首都圏ではその影響は大きいものとなるでしょう。
新しい中心を持つことによる飯能の新たなステージをどのように位置づけるのか、
歩いて考えてみるのも面白いでしょう。

さて、飯能①で紹介した通り、私が高校の頃このまちは
都会的なイメージでは小川町と同レベルで扱われていました。
①には飯能駅前の様子が写真で掲載してあります。

飯能駅は西武池袋線の終着駅で、秩父方面にはスイッチバックして向かいます。
もっとも、池袋からの10両編成は飯能駅で終着となるため、
スイッチバックしていく電車は、特急電車などごく僅かとなっています。
10両電車の終着、迫る山の景色、同じ谷口集落を由来とする都市など、
飯能市と小川町には共通点が多く見られます。
このことから「飯能≒小川」となるのかも知れませんね。

ところが両者に決定的に異なる点は、東京からの距離・影響でしょう。
飯能市は東京50km圏に位置、池袋からは僅か45分450円で結ばれています。
このことから飯能市は東京の衛星都市としての性格が強く、
中央資本・外部資本による近代化が顕著です。
飯能駅は駅ビル西武飯能PePeと飯能プリンスホテルが入る
7階建ての駅ビルがそびえ立ちます。
駅前には丸広百貨店がありますが、それ以外はみずほ銀があり、
吉野家・松屋・和民などのチェーン店の入るテナントビルが立ち並ぶ、
一般的な首都近郊の駅前となっています。

これらの大手チェーン店は駅乗降客数と一定距離内の周辺人口の分析や
配送計画に基づいて立地計画が為されます。
例えば乗降客数が15,000人以上、半径2km内に20000人の人口などのように。
そのためロードサイド店で無い限り、大手チェーン店はある時を境に
幾つかのチェーン店が急速に流入をしてくると私はみています。
(根拠に基づく検証ではありません)
配送の関係からもある程度のドミナント(集中立地)が必要となるため、
触手のように伸びてくるとも言えます。

飯能市にはこのような外部資本による都市化が駅前を中心に進んだと言えるでしょう。

その駅前から北上し、名栗へ向かう県道沿いには
駅前とは異なる谷口集落の面影を残す風景が広がります。
旧市街はいったん区切って③で紹介します。
コメント
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