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「享保日記」享保三年冬 旱魃 天気編

2013-06-16 13:49:16 | 天気
「享保日記」享保三年冬 旱魃 天気編

2013年6月16日 日曜日 天気 雨

「享保日記」享保三年冬 旱魃

「享保三年十二月五日、未ノ中刻より大雨風吹。寒中ニケ様大雨風吹候事覚無(V)之と諸人申候キ。御城下近邊ハ當冬雪不(V)降、惣テ冬旱魃也。」を検証する。

「テータ変換」

年月日 旧暦の冬は、十月・閏十月・十一月・十二月とした。
    享保三年十月朔日 1718年10月24日 ~ 享保三年十二月三十日 1719年2月18日

場所 御城下近邊 → 茨城県水戸市

天気種類 雪降らず、旱魃

吉村名誉教授・歴史天候データベース(HWDB)と古天気学データベース(KTDB)で検証

吉村名誉教授・歴史天候データベース(HWDB)


享保三年十月朔日 1718年10月24日 ~ 享保三年十二月三十日 1719年2月18日 118日間の合計
日光 晴 81日 68.7%
日光 曇 16日 13.6% 
日光 雨 11日 9.3%
日光 雪 7日  5.9%
日光 ー 3日  2.5%

東京 晴 76日 64.4%  
東京 曇 17日 14.4%
東京 雨 22日 18.6%
東京 雪 3日  2.6%
東京 ー 0日  0.0%

古天気学データベース(KTDB)

データ無

「検証結果」

年月日 享保三年十二月五日 1719年1月4日 吉村名誉教授・歴史天候データベース(HWDB)天気記録有

場所 茨城県水戸市 吉村名誉教授・歴史天候データベース(HWDB)水戸市の天気記録無

天気の種類 吉村名誉教授・歴史天候データベース(HWDB)水戸市の天気記録無

「データ整理」

享保三年十月朔日 1718年10月24日 ~ 享保三年十二月三十日 1719年2月18日 118日間の合計と「東京管区気象台ホームページ」より、日別天気出現率(統計期間1981年~1997年2月)との比較  

享保日記 気象台
日光 晴 81日 68.7%  34.2% →「享保日記」の方が晴の日が34.5%多い。
日光 曇 16日 13.6%   7.1% 
日光 雨 11日 9.3%   7.2% →「気象台」の方が雨の日・雪の日の合計が43.5%多い。
日光 雪 7日  5.9%  51.5%
日光 ー 3日  2.5%   0.0%

東京 晴 76日 64.4%  69.5% →「享保日記」と「気象台」との天気のパーセントがほぼ同じ。   
東京 曇 17日 14.4% 10.6% 
東京 雨 22日 18.6% 14.6% 
東京 雪 3日  2.6% 5.3% 
東京 ー 0日  0.0% 0.0% 

水戸 晴         70.1% → 東京と水戸との「気象台」の日別天気出現率がほぼ同じ。
水戸 曇         8.0%
水戸 雨         15.1%
水戸 雪         6.8%
水戸 ー         0.0%

「検証結論」

北関東(栃木・茨城)では、旱魃であったことが事がわかります。
江戸(東京)では、旱魃では無かったのか。これからの資料の発掘が望まれる。

茨城県水戸市での大変貴重な資料です。

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