古天気学 A

明治時代以前の日本のお天気や地震また天文関係の資料を収集中

天気「享保日記」享保十三年九月三日  天気編 

2018-02-26 08:37:36 | 古天気学
天気「享保日記」享保十三年九月三日  天気編 

2018年2月25日 月曜日  天気 曇  晴  寒  寒 

昨日の天気予報では、朝雪が降る予定でしたが、降りませんでした。良かった。
  
「享保日記」享保十三年九月三日

「享保十三年九月朔日晝夜、二日終日暮迄何も大雨也。二日夜中仙波、なか川大水也。なか川ハ六年以前卯ノ年ノ大水ニ四五寸もひ(ママ)き(ママ)く可(V)有(V)之哉。当七月ノ水ニは一尺四五寸も高ク可(V)有(V)之。稻衛門屋敷ゑんノ上へ貳尺八寸餘水上ル。仙波ハ何年ニも無(V)之と申候。壹丁目邊大方ゆかノ上へ水上ル。手前居宅壹尺四寸餘上ル。ゑん下すり拂ニ水上ル。此度ハ仙波大水ゆへ、町中へ就中水上ル也。三日晴天也。」を検証する。

「テータ変換」

年月日 享保十三年九月三日 → 1728年10月5日
 
場所 水戸 → 茨城県水戸市 

天気種類 晴天 → 晴

吉村名誉教授・歴史天候データベース(HWDB)と古天気学データベース(KTDB)で検証

吉村名誉教授・歴史天候データベース(HWDB)

享保十三年九月三日 → 1728年10月5日

弘前 曇
八戸 晴
盛岡 晴
日光 晴
東京 晴
八王子 薄曇
鯖江 晴
伊勢 晴
池田 曇(雷雨)
津山 晴
鳥取 曇
諫早 晴
臼杵 晴

古天気学データベース(KTDB)

弘前 陰晴
水戸 那珂川・久慈川・里川 洪水。享保八年の洪水と同じ位。山崩れ、往来できず、田畑没する。
江戸 江戸水戸屋敷も洪水にあう。江戸の各橋流され、人馬溺死が数多かった。

「検証結果」

年月日 享保十三年九月三日 → 1728年10月5日

吉村名誉教授・歴史天候データベース(HWDB)天気記録有

場所 水戸市 吉村名誉教授・歴史天候データベース(HWDB)水戸市の天気記録無

天気の種類 晴

「データ整理」

享保十三年九月三日 → 1728年10月5日

弘前 曇
弘前 陰晴
八戸 晴
盛岡 晴
日光 晴
水戸 晴
水戸 洪水
東京 晴
東京 洪水
八王子 薄曇
鯖江 晴
伊勢 晴
池田 曇(雷雨)
津山 晴
鳥取 曇
諫早 晴
臼杵 晴

「検証結論」

九月三日(1728年10月5日) 日光の天気は、晴  東京の天気は 晴  で、水戸の天気は、晴 で、那珂川・久慈川・里川 洪水。享保八年の洪水と同じ位。山崩れ、往来できず、田畑没するです。
 

昔の天気は大変面白いですね。

茨城県水戸市での大変貴重な天気資料です。

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