妻が息子と一緒にカラオケをしたいと言い出した。
カラオケボックスに行くことも出来ないので、プレステ4のカラオケソフトで代用することにした。
準備が出来たので、息子の大好きな「はたらくくるま」を一緒に歌おうとしたが、マイクを持とうとしない。
どうやら恥ずかしいようだ。
確かに子供の立場としたらそうかもな。
しょうがないので、一人で「はたらくくるま」を熱唱する40歳。
うん、これは確かに恥ずかしいな!
歌いながら思い出した。
そういえば、若い頃はシンガーソングライターを目指してたな。
歌が下手すぎて断念したけど。
本当に若くて青臭い夢だったな。
でも、自分の中でモヤモヤした思いが今も残ってる。
下手な歌でも心に突き刺さることもあるではないか。
それに今はネットが発達し、個人で配信とかもできるではないか。
40歳だからといって、このまま諦めっぱなしで良いのか?
カラオケを終え、プレステの電源を切った。
ふと、息子を見るとマイクを持って密かに一人、電源の切れたテレビの前で歌っていた。
下手でも、恥ずかしくても、好きな気持ちが大事だな。
そして、自身がついたら父の前で歌ってくれ、息子よ。
父も密かに練習して、自身がついたら世の人に向けて歌ってみるよ!