新たにブログを引っ越しです。以下は過去の記事です
沖縄の伝統的な船サバニの話しです
去年、私はふとしたきっかけから
親友達と一緒に“ サバニ帆漕レース ”に出場しました
このレースは座間味島から沖縄本島までの距離を
むかし沖縄の海人(うみんちゅ)が乗っていたように
木造のサバニに帆を張り、
風と手漕ぎによりゴールを、目指すレースです
40チームの帆掛けサバニが座間味島の白い砂浜と青い海からスタートするシーンは圧巻です
去年、のブログでその模様も載せています
右のカテゴリーの帆掛けサバニの中にあります
座間味島の綺麗な海もみれます
是非ご覧下さい
さて去年、このレースに参加して以来このサバニの魅力の虜となった
私達は今年からの本格参戦を目指し
自分たちのサバニを持つべく
沖縄本島または渡嘉敷島、座間味島の離島まで古いサバニを探し回りました
しかし、今はほとんどの船がFRP(強化プラスチック製)になり
完全な木造のサバニは少なく
あちこち探してもない
譲ってくれそうなサバニは木が朽ち果てて
とても使えないものばかり
諦めかけてた矢先に
津堅島にサバニがあるとの朗報
知人があちこちに当たってくれて
持ち主や漁業組合(ここが意外と難しい)の組合長からも
糸満に持って行ってよいと許可をもらい
トントン拍子に話しが進みやっと自分達のサバニが現実化するとこまで
きたあとは先方からの連絡待ち
津堅島はこれから
もずくの出荷で忙しくなるとのこと
その前に島から出さないとしばらくは動かせなくなる
焦る気持ちで一杯だけど待つしかない
2月12日(月)
そしてその日はいきなり訪れたしかも
『今、サバニを引っ張って島から出たから、すぐに取りに来てとのこと』
仲介してくれてる知人の電話に戸惑いながらも
仕事ほっぽり出し会社のトラック持ち出し
仲介してくれた知人と祝日で休みの友人と3人で
平敷屋漁港へ
慌てて出たのでカメラなど持つはずもなく
糸満に持ち帰ってから撮った仮置きの画像しかありませんが
港に引っ張られてきたこのサバニを見たときには興奮して震えました
津堅島からこの船を運んでくれたハーリークラブの人の話では
この船は糸満の船大工が造ったサバニだそうです
糸満で生まれ津堅島の漁師の元で仕事をして
その役割を果たしたサバニが
また別の形で糸満に帰ってきたのです
作られて30年はたっているでしょう
今は出会うべくして出会った船だと思っています
この船はエンジンを載せて走らせる仕様の為に
少し大きく、幅もありますが
それをこれから私達が仲間と共に
リニューアルしていきます
7月の始めに行われる
第8回サバニ帆漕レースに向けて
やることは一杯ある
こうやって持ち主の高齢化や時代の変化と共に使われることがなくなったサバニが
畑の中で朽ち果てるのを待つだけだったサバニが
みなおされ
よみがえる
エンジンや電気を使わない
風と人の漕ぐ力だけで進む
帆掛けサバニへ
沖縄の海洋文化であるサバニ
その魅力や楽しみを少しでも伝えられたらと思っています
最後に津堅島のハーリークラブの方々には
畑の中から引っ張り出しわざわざ平敷屋漁港まで引っ張ってきていただき
感謝の気持ちで一杯です
ありがとうございました