風と帆掛けサバニ

沖縄の海を帆掛けサバニと気心しれたる友たちと

日曜はサバニ

2007年02月27日 | 帆掛けサバニ

おはようございます

今日の記事は以前紹介した帆掛けサバニです

ようやくサバニチームの活動開始


日曜の午後はあいにくの雨でしたが

帆掛けサバニレース出場を目指す私達は

雨など気にもせず

サバニの本格的な整備へ向けて

以前に仮置きしていた場所から

サバニをうちの会社へとトラックに乗せて移動してきました

移動してきたサバニを綺麗にジェッター(高圧洗浄)で洗い

更に工場内の元事務所で使っていた部屋を綺麗に掃除

したり道具を片付け整理して

サバニ部屋を造りました

全長8mあるサバニを奥行き8m弱の部屋へ

全員で無理矢理押し込み

ワイワイがやがや

あーでもないこーでもない

言いながら

なんとか部屋に入れて一安心

部屋一杯、斜めにしてどうにか収まりました

メンバーもサバニが部屋の中に収まったことと

これからこの部屋でサバニをいじれる喜びで

会話もはずみ

あーしよう、こうしようと盛り上がっていました

これから日曜日の午後はサバニです

最終的な完成形としてはこんな感じです

まだまだ未完成

だから楽しい

5月くらいまでにはある程度の

形には仕上げたい

レースは7月です


サバニやってきた

2007年02月15日 | 帆掛けサバニ

新たにブログを引っ越しです。以下は過去の記事です

沖縄の伝統的な船サバニの話しです

去年、私はふとしたきっかけから

親友達と一緒に“ サバニ帆漕レース ”に出場しました

このレースは座間味島から沖縄本島までの距離を

むかし沖縄の海人(うみんちゅ)が乗っていたように

木造のサバニに帆を張り、

風と手漕ぎによりゴールを、目指すレースです

40チームの帆掛けサバニが座間味島の白い砂浜と青い海からスタートするシーンは圧巻です

去年、のブログでその模様も載せています

右のカテゴリーの帆掛けサバニの中にあります

座間味島の綺麗な海もみれます

是非ご覧下さい

 

さて去年、このレースに参加して以来このサバニの魅力の虜となった

私達は今年からの本格参戦を目指し

自分たちのサバニを持つべく

沖縄本島または渡嘉敷島、座間味島の離島まで古いサバニを探し回りました

しかし、今はほとんどの船がFRP(強化プラスチック製)になり

完全な木造のサバニは少なく

あちこち探してもない

譲ってくれそうなサバニは木が朽ち果てて

とても使えないものばかり

諦めかけてた矢先に

津堅島にサバニがあるとの朗報

知人があちこちに当たってくれて

持ち主や漁業組合(ここが意外と難しい)の組合長からも

糸満に持って行ってよいと許可をもらい

トントン拍子に話しが進みやっと自分達のサバニが現実化するとこまで

きたあとは先方からの連絡待ち

津堅島はこれから

もずくの出荷で忙しくなるとのこと

その前に島から出さないとしばらくは動かせなくなる

焦る気持ちで一杯だけど待つしかない

2月12日(月)

そしてその日はいきなり訪れたしかも

『今、サバニを引っ張って島から出たから、すぐに取りに来てとのこと』

仲介してくれてる知人の電話に戸惑いながらも

仕事ほっぽり出し会社のトラック持ち出し

仲介してくれた知人と祝日で休みの友人と3人で

平敷屋漁港へ

慌てて出たのでカメラなど持つはずもなく

糸満に持ち帰ってから撮った仮置きの画像しかありませんが

港に引っ張られてきたこのサバニを見たときには興奮して震えました

津堅島からこの船を運んでくれたハーリークラブの人の話では

この船は糸満の船大工が造ったサバニだそうです

糸満で生まれ津堅島の漁師の元で仕事をして

その役割を果たしたサバニが

また別の形で糸満に帰ってきたのです

作られて30年はたっているでしょう

今は出会うべくして出会った船だと思っています

この船はエンジンを載せて走らせる仕様の為に

少し大きく、幅もありますが

それをこれから私達が仲間と共に

リニューアルしていきます

7月の始めに行われる

第8回サバニ帆漕レースに向けて

やることは一杯ある


こうやって持ち主の高齢化や時代の変化と共に使われることがなくなったサバニが

畑の中で朽ち果てるのを待つだけだったサバニが

みなおされ

よみがえる

エンジンや電気を使わない

風と人の漕ぐ力だけで進む

帆掛けサバニへ

沖縄の海洋文化であるサバニ

その魅力や楽しみを少しでも伝えられたらと思っています

最後に津堅島のハーリークラブの方々には

畑の中から引っ張り出しわざわざ平敷屋漁港まで引っ張ってきていただき

感謝の気持ちで一杯です

ありがとうございました