風と帆掛けサバニ

沖縄の海を帆掛けサバニと気心しれたる友たちと

9th Race 帆掛けサバニ

2008年07月01日 | 帆掛けサバニ

 6月28日(土)早朝7時

我らEASTメンバーは伴走艇にて座間味島へと向かうため集結

もう、あの涙のリタイアから1年が経ちました

早朝7時すぎ荷物も積み込み出発を待つメンバー。もう飲んでる奴が…

座間味へと向かう途中の海はうねりが凄くかなりやばやばムード

座間味島での出迎えは海上保安庁の巡視艇

リベンジを誓った地、座間味へと到着みんな船酔いもなく元気だしかし…

1人だけ酒に酔ってる奴が~問題児~

着くなり早々にお昼の弁当を掻き込み 練習開始サバニは爽快に走る

座間味が世界に誇るこの素晴らしい海 エメラルドオーシャン

ため息がでるほど綺麗で美しいです

各地から各チーム自慢のサバニが集結あちこちに工夫が見られて楽しい

 

スポンサーのヘリーハンセンさんのH2oプロジェクトの一貫でビーチクリーンを

参加者全員で行いましたこの素晴らしい自然を守るために少しでもできることがある

あれから1年サバニと海を眺めつつ気持ちが熱くなる

6月29日(日)早朝 天候はまずまずのようだ

今回のスターティングメンバー“とぅむ”(舵取り)は自分、前列にぼっくーとみーぼー

2列目に、こくばーとカップー3列目にカマルー、タカボーは伴走艇にて待機

スタート30分前約1000人近くの人で賑わう少しずつ緊張感が…

 

神人によるレースの安全祈願

そして、レースはスタート

ここからはレース中のため写真がありません

スタート~座間味、渡嘉敷、前島へ

スタートの号砲と共に各チームサバニへと走り出すスタートはルマン方式です

スタートは順調にいき漕ぎ出すが…肝心の風がない“てぃーなー”(手綱) を持つ

自分の左手にはほとんど手応え無し古座間味ビーチの湾内を抜けるまで

ひたすら漕ぎ勝負となった。この時、我らEASTは全体の中段くらいに位置していた

座間味を抜け渡嘉敷島との間にくると一気に風が吹き出す

海も荒れてきた“てぃーなー”を持つ手も左手だけでは押さえきれず両手で引っ張る

サバニは速度を増すがそれと同時に風の強さにバランスも不安定となる

波やうねりを越えるたびにヒーザキ(船首)が右(風上)に引き寄せられる

風は南西から吹いていて進行方向 右から左へと流れている

せっかくスピードに乗ってもヒーザキが風上に向いてしまっては失速である

横波にも注意しながら風下に押し流されないよう全神経集中して両手両足を使って

サバニを真っ直ぐに走らせる努力をするが船は暴れる

今回参加できなかったウケチューやまーとー、ひんの為にもリタイアだけはしたくない

伴走艇で待機してるタカボーに替わるまでは転覆などさせる訳にはいかない…

必死にサバニを走らせる

選手交代~チービシ~フィニッシュへ

渡嘉敷を越え前島を抜けると黒潮の海が待っているここまで3チームとの

デッドヒートが続いていた。前島をすぎた頃時間はスタートから約2時間経過

距離も半分ほどまできている。タカボーと交替だ。帆を下ろし伴走艇と並べて

選手交代タカボーが“とぅむ”をとり昨日遅くまで飲んで騒いだ問題児こくばーを

下ろし自分は前に移動して漕ぎ手となる

今回、僕らは選手7人で参加し6人乗って選手交代は1人だけ

自分とミーボー、ぼっくー、カップー、かまるーの5人は最後まで休み無しだ

でも、誰も辛いとは言わない去年のリタイアの悔しさを知っているメンバーだけに

リタイアの辛さに比べたら漕ぐ辛さなんて苦にならない

スムーズに選手交代が出来たかに見えたがここでトラブル

下ろした帆を上げると帆と帆柱を繋ぐ縄が1本切れてしまって帆がバタバタと暴れる

すぐさま帆を下ろし縄を結びなおすが大きなうねりの中なかなかうまくいかない

その間もサバニは風下へと流されてしまう、ようやく結び終え帆を上げ漕ぎ出す

さっきまで接戦を繰り広げていた他艇は遙か先、500m以上は離された

タカボーも必死に帆を引っ張り左足のペダルの故障もあったが必死にサバニを

風にのせる。僕らも必死に漕ぐチービシ手前で1艇に追いつき抜く“うみまる”チーム

だった。その先にも、もう1艇どうにか追いつきたい

その頃には船のバランスを考え漕ぎ手は右側に4人左に1人という配置だった

最前列に自分が次にぼっくー、カップー、かまるーの順で左側はミーボーだけ

必死に漕ぐ、てぃーなーを引っ張り続けた左手の感覚は麻痺していて

右手はマメだらけだったそれでもみんなで必死に漕ぐ

チービシを越える頃にようやく前のサバニにあと5mほど目と鼻の先までに追いつく

でもここまでだったチービシを過ぎフィニッシュまであと少しというところで

風が止まってしまった前のサバニがどんどん離れていく

マークブイと本部艇を結んだラインがフィニッシュだ

みんなで声を掛け合い漕ぎ続ける

最高の瞬間フィニッシュ

本部艇からのホーンが鳴りゴールを知らせる

全員、完走した達成感でいっぱいだった

本当に嬉しかったチームとして結果を残せたことが自分も最後までチームに

貢献できたことが

Result

参加チーム37艇(内リタイア5艇) 

EAST CLUB 15位

Time 3:50:29

夕方からは表彰式とパーティーが行われた

エイサーや太鼓でパーティーは盛大に盛り上がる

問題児こくばー、自分、ぼっくー、うけちゅー今年のビールは最高に美味かった

うけちゅー、超A型ミーボー、日焼けでタラコ唇のタカボー

かなずちカップーにサーファーかまるー  みんな最高のメンバー

 

古式サバニ部門1位は同じ糸満のずけらん丸 まぐらーにぃにぃおめでとうー

 

女の子だけのチーム“ケセラセラ”と“うみないび”スポンサー特別賞

座間味中学校1年~3年生チーム“海学校”も特別賞

 

上位の常連 海想 2位 Time 3:08:50

大会3連覇で優勝のざまみ丸  Time 3:03:11大会新

夕日が沈む頃パーティーも終わりが近づく、

来年は記念すべき10回目のメモリアルレースとなる

 

今回のレースで自信と誇りを取り戻しみんないい顔してる

EAST CLUB 最高ー 

来年はメンバー全員で参加してこの喜びをまた味わいたい