思えば、70年近く前の太平洋戦争の敗戦後、大多数の日本人は、日本が再び輝きを取り戻すためには、経済の復興しかないと考えていたのだろう。
だから、子供にはとにかく勉強をして、いい大学に入り、いい就職をすれば、必ず幸福になれると叱咤激励して、日本はここまで来た。
ところが、「経済復興」ということで、軸足を経済に置き過ぎたために、日本人は政治に無関心になってしまった。「政治なんて、好きな奴にやらせておけばいい」くらいに油断してしまったのだ。
そんな政治への無関心のせいで、経済社会で勝ち組となった人たちは、とりあえず与党支持、負け組となった人たちは、悔し紛れに野党支持という構図ができあがってしまった。
日本を経済大国にするために、日々、身を粉にして働き続けた日本人。忙しさのあまり、政治に無関心だった隙を突いて、いつの間にか、家業「政治家」の世襲連中や、松下政経塾のような「政治家というより政治屋」養成学校の卒業生たちが、のさばってしまった。
私たちが一生懸命、この国のために働いてきた「成果」を、経済活動には全く参加していない、政治家たちが横取りしてしまったのだ。
油断していた私たちの失敗かもしれない。しかし、「おまえらいくら何でも、ずる過ぎるだろう」と言いたい。
「資本主義国家の本流は経済」だと確信して努力してきた大多数の日本人は、「民主主義を利用して成り上がった政治家」に出し抜かれてしまった。
「この日本を経済大国にのし上げたのは、おまえらでは無い、俺たちだ」と言いたい。
真面目に働こうともしないで、労せずに権力を得られる「民主主義」に目をつけ利用して、のし上がった政治家。
日本経済を支えてきた、主権者である私たちの上に立って「支配者ヅラ」。
国民から年貢を取り立てる「悪代官」。
おまえらこそ、この国をダメにした張本人だ。
若い人達が選挙に行きたくない気持ちが、この頃よく分る。
この国は、コロナではなく「政治家」という、もっとタチの悪いウイルスに侵されている。それもずっと。
ただ忘れないで欲しい。この国の「政治家」というウイルスを駆逐するワクチンがある。
それは「選挙」だ。とにかく「選挙」に行こう。
でも「投票したい候補者がいない」。
それでも選挙に行って、とにかく投票しよう。投票率が上がるだけで「政治家というウイルス」を弱毒化できるからだ。