まるごとムサシ

ムサシ(14歳)とあんず(12歳)の日常です

ミラとの出会い その11

2008-06-11 18:14:11 | みー君のこと
新たな生活を始めた帯広は
私たち夫婦は勿論のこと
みー君にとっても、水が合っていたようだ。

今まで何度か書いてきたけど
みー君は、とにかくおとなしいネコだった。
いるかいないか、わからないようなネコだった。

ところが、帯広に来てから徐々に被っていた「ネコ」を捨て始め
自己主張をするようになってきたのだ。
普段はおとなしいのだが
お腹が空くと、とにかくウルサイ。

週末、泊まりがけで留守をして帰ってくると
ドアの前で待ちかまえて文句を言う。

「とーちゃん、かーちゃん、どこに行ってたんだよー。
 ごはんは全部食べちゃったし、腹減ったよー。
 早くご飯くれよーーー」



晩ご飯はだいたい夕方6時前後と決めていたのだが
4時過ぎたあたりから既にスタンバイを初め
私の周りをうろつくようになる。
5時あたりから「かーちゃん、腹減ったー」と訴え始める。
知らんぷりしてPCに向かっていると
私の肩に手をかけて、耳元で大声で叫ぶ。
(私のPC台は座卓バージョン)
私が立ち上がるまで、とにかく耳元で叫び続ける。

「かーちゃーん、腹減ったって言ってるだろー。
 何やってるんだよー。
 腹減って死にそうだー。
 早くメシにしてくれーーー!」


帯広に来るまでは、あり得なかった現象である。
今まで余程自分を抑えていたのだろうか?
それにしても、この変貌ぶりは一体なんなんだ?



私は密かにこれを「みー君のダーリン化現象」と呼んでいる。

「腹減ったなぁ。
 何か食うもんないかー。
 メシはまだかー」

毎日のように発せられるこの台詞を耳にして
「とーちゃんの真似してみようかにゃ~」
って思ったに違いない・・・・やれやれ・・・・。



だけど、みー君はとうとう最後までダーリンに懐かなかった。
(おねだりする時以外は^^;)
少しずつ心を許してきてはいたけど
どこかで大きな壁を作っていたように思う。

もともと人見知りだったのだが
特に男性が苦手だったのは
やはり姫路での体験が心の傷となっていたのだろうか。

弟のお嫁さんの涙声が今でも忘れられない。
「ミラが殺される・・・!」


ダーリンによると
階段ですれ違いそうになると、特に恐がっていたそうだ。

考えたくもないことだけれど
階段から落とされそうになったのか
いや、もしかしたら落とされていたのかもしれない。

1歳を過ぎたばかりの頃
一体どんな辛い思いをしていたのだろう・・・。

可哀相なみー君。

ダーリンのことを嫌いだったわけじゃない。
あんなに可愛がってくれたんだから。

あんなことがなければ、もっともっと人を好きになって
ダーリンにもいっぱいいっぱい甘えられたかな・・・。





みー君
いつになるかわからないけど
とーちゃんもかーちゃんも、必ずみー君のそばに行くからね。
その時は、思いっきりとーちゃんに甘えて
思いっきり仲良く遊ぶんだよ。

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この「みー君物語」は今年の2月に書いたものです。
その1ヶ月半後、ムサシが我が家にやって来ました。

私の声が届いたのでしょうか?
みー君は今ムサシの中で生き続け
思いっきりとーちゃんに甘えています。

私もみー君にしてあがられなかったことを
ムサシに思いっきりしてあげたいな、って思っています。


読んで下さった皆さん、本当に有難うございました。
みー君は今、たくさんお友達が出来て
心から喜んでいると思います。

これからも、折を見てみー君の思い出話を書くことがあるかもしれません。
その時はまたお付き合い下さいね。





みー君とむぅちゃんは仲良しこよしで、ャ`っとな
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