軍事費は日本以上、攻撃的軍拡に舵切った韓国
軍事情報戦略研究所朝鮮半島分析チーム JBpress 2020/09/16 06:00 https://www.msn.com/ja-jp/news/national/ /ar-BB194Nai?ocid=msedgdhp 韓国国防部が今年の8月に公表した国防中期計画(2021~2025年)によれば、韓国は、今後5年間で約27兆円を軍備に投じる。
海軍では、3万トン級の小型空母、4000トン級原子力潜水艦、新たなイージス艦3隻および国産小型イージス艦6隻を海軍に追加するという壮大な計画である。
保有している2隻の独島級強襲揚陸艦を改修すれば、3個空母群を編成できるとする見方もある。
韓国軍のうち、特に海上兵力の増強が著しい。これらは、北の南侵を阻止するための防勢兵器というより攻勢的で外洋で作戦する兵器である。
高価であり、軍事目的に使用される兵器が持つ能力は、その国家の軍事的な意志を明確に表わすものだ。
近い将来に、高価で、南侵阻止ではない作戦に使用される兵器を持つということは、隣国の日本としても警戒する必要がある。
購入する兵器で軍事戦略が読める
その国の軍事力の現状およびその整備の方向性を分析すれば、どの国を主敵としているのかなどを読み取ることができる。
一般的に国防力の整備には長期間を要する
相手の軍事力の脅威が顕在化してからでは、国民の生命財産を脅威にさらす可能性がある。周辺国の軍事力整備の動向には常に意を払っておかなければならない。
通常、仮想敵国となる国々については、注目して分析するが、同盟国とみなす国については、分析の対象としない。
韓国は、米国と同盟を結んでいる。日本にとって、「味方の味方は、味方」という認識があり脅威と考えている専門家は少ない。
しかしながら、文在寅政権となってから、今までの政治、外交的対立のみならず、防衛関係者の信頼関係も大幅に低下している。
このような状況下で韓国が軍事戦略を大幅に変更したということは、隣国として注目する必要がある。
弱まった北朝鮮と中国への脅威認識
朝鮮戦争開始時の韓国軍は極めて貧弱な装備しか保有せず、一方的に北朝鮮軍に蹂躙された。
米国をはじめとした国連軍の本格的な介入がなければ、韓国は消滅し、金一族独裁政権の朝鮮に統一されていたであろう。
米韓の脅威認識のずれが顕在化しつつある。その一つが北朝鮮であり、もう一つは中国である。
文在寅政権は南北融和を推進、2018年4月の板門店宣言およびこれに引き続き南北軍事合意を締結した。
軍事合意では大規模演習について南北で協議するとしており、大規模な米韓合同軍事演習は2年間以上行われていない。
さらに在韓米軍駐留経費増額交渉の行き詰まりから、米国のドナルド・トランプ大統領が在韓米軍を削減するのではないかとの噂も広がりつつある。
北朝鮮に対する抑止力としての米韓連合軍の弱体化が進んでいる。
中国問題はさらに深刻である。
2015年に当時の朴槿恵大統領は、米英などの指導者級が参加しないなか、中国主催の「抗日戦勝70周年」式典にロシアのウラジーミル・プーチン大統領とともに出席した。
また、2017年10月には文在寅大統領訪中の事前交渉において、次の「3つのノー」と言われる中韓合意文書を公表している。
●米国のミサイル防衛(MD)体制に加わらない。
●日米韓安保協力を軍事同盟に発展させない。
●THAAD(終末高高度防衛ミサイル)の追加配備は検討しない。
この3つは、自国の防衛力や米韓の同盟関係を弱め、中国におもねる内容になっている。
米中対立が激化しつつある状況下において、在韓米軍の韓国以外における活動に協力しないどころか、在韓米軍の活動に何らかの制約を加えるようなことがあった場合、米韓対立は深刻化し、最終的には同盟の解消にまで及びかねない。
主敵意識は北朝鮮から日本へ
文在寅政権発足後、「今の青瓦台が中・長期戦略に基づいて、安全保障政策を推進しているのか疑わしい」との意見をよく聞く。
しかしながら、中・長期戦略に基づき外交・安全保障政策を推進していないのは文在寅政権だけではない。
韓国政治は国民感情をあおって政権につき、その国民感情に引きずられ身動きが取れなくなるという傾向がある。
国防白書における北朝鮮に対する脅威認識も政権によって大きく変化する。
1990年代までは北朝鮮は「主敵」と表現されていた。金大中政権以後、革新政権では敵という言葉が削除され、保守政権では復活するという状況が継続している。
文在寅政権が初めて示した2018国防白書では、前回、朴槿恵政権下の2016年版にあった「北韓の政権と軍は我々の敵である」という記述が削除された。
それに代わって、「主権と領土、国民、財産を威嚇して侵害する勢力を敵と見なす」とする記述が新たに盛り込まれた。
6隻の国産小型イージス艦の建造に関し、韓国の報道に極めて興味深いものがあった。
その内容は、「海軍は北朝鮮の脅威だけでなく、中国の北海艦隊、東海艦隊、日本の海上自衛隊の2個護衛艦隊(機動艦隊)による脅威も考慮し、適切に対処できる戦力の整備を進めている」(注:同記事は削除され現在では確認できない)というものであった。
日韓関係を見た場合、国際観艦式における旭日旗掲揚問題や哨戒機に対する射撃管制レーダー照射問題など、外交関係以上に防衛関係者の相互信頼が低下している。
竹島領有権に関し対立している日本が「敵」とみなされるのは当然であろう。
すでに日本を敵と見なした装備計画
令和2年度防衛白書等によれば、韓国軍は総兵力約60万人、陸軍兵力約46万人、戦車等約2800両、海軍艦艇約240隻、25.5万トン、海兵隊約2.9万人、空軍作戦機約620機である。
【自衛隊は、陸13万人、海4万人、航空4万人。戦車800両、艦艇190うち輸送・掃海艇が133艇、海兵0、航空機468機うち戦闘機348機、ヘリ56機という完全な劣勢状態。韓国のように徴兵制も無し。】
北朝鮮という脅威に対し、陸上兵力が中心であり、沿岸防備のため小型艦艇を多く保有するのは国防力整備の観点から当然だ。
ところが、2008年以降満載排水量1万トンを超えるイージス艦を3隻、2007年に2万トンに近い揚陸艦、『独島』を就役させた。
これらの海軍兵器は、従来の対北朝鮮用兵器の概念を覆すものであり、どのように運用しようとしているのか疑問を生じさせる。
日本の防衛関係者の中には「運用構想などない。単に日本が持っているよりも少しでも大きいものを持ちたい、というだけであろう」と述べる者もいたほどである。
米海軍は11隻の原子力空母を保有し、平時から米国国益に係る海域において継続的にプレゼンスを示す任務を果たしている。
海洋を利用した柔軟な兵力投射能力の中枢としての空母の役割は大きい。
さらに、空母には海洋権益保護の象徴という側面がある。広い排他的経済水域(EEZ)を保有している米国、フランス、ロシア、英国が空母を保有している。
2隻目の空母を就役させた中国のEEZは日本よりも小さい。
韓国のEEZは周辺海域の約47.5万平方キロに過ぎず、日本の約10分の1である。
空母を保有しなければならないほど広範囲の海洋権益を持っているとは言えない。
韓国の保有する弾道ミサイルの射程が、韓米協定の改定に伴い800キロとされ、西日本が射程内となったが、日本でそのことを危惧する意見も皆無であった。
しかしながら、米韓同盟の見直しが進み、韓国の安全保障戦略が北朝鮮一辺倒から多極化する過程で、韓国が日本の脅威を強調し、対北戦略として全く不要な小型空母や原子力潜水艦の建造を進めることは、「日本を主敵とした軍事戦略である」と見るのが妥当であろう。
韓国空母機動部隊の能力と狙い
韓国中央日報によれば、「韓国空母機動部隊は、小型空母、イージス艦2~3隻、小型国産ミニイージス艦2~3隻および原子力潜水艦で構成される」という。
空母機動部隊の能力は、満載排水量4万5570トンの米強襲揚陸艦(LHA)が「F-35B」を16~20機程度搭載可能であることから、韓国小型空母のF-35B搭載機数は同程度と考えられる。
韓国空母機動部隊は、北朝鮮のほか、竹島または離於島(イオド)領有権問題対処、さらには将来的にはインド洋までの海上交通線防御を視野に入れているとされている。
突然「敵」になりかねない韓国
日韓関係は、政治分野のみならず経済、さらには安全保障分野においてもその不信感は拡大の一途を辿っている。
韓国の2020年度国防費は前年比7.4%増の50兆1527億ウォン(約4兆7101億円)である。
これは、日本の防衛予算とほぼ同じである。
今回決定された小型空母やF-35Bの購入を加えると、今後日本を上回るのは確実である。
日本と比較するとGDP(国内総生産)が3分の1、国民数が約半分の韓国が日本と同等以上の国防費を支出している計算となる。
韓国国民は壮大な軍事力整備のために、大きな犠牲を払っているのだ。
小型空母や原子力潜水艦の建造を決定しても、軍事費の負担に耐えられないなどの状況の変化に応じ、性能低減(スペックダウン)や、運用経費削減のため稼働率が低下することが予想される。
現時点で、揚陸艦「独島」の稼働率の低さは有名であり、搭載している発電機4機すべてが使用不能となり、洋上を漂流した事故も伝えられている。
韓国が日本を脅威と捉え、防衛力を整備していくことは韓国の権利であり、これを止める手段はない。
とはいえ、ここまでして、攻勢的で外洋で戦う準備を進める韓国軍の動きには、注意が必要であり、自衛隊が常時行っている警戒監視活動の対象には韓国を加えるべきである。
ナポレオンは「真に恐れるべきは有能な敵ではなく無能な味方である」という名言を述べたが、本当に恐れなければならないのは何時敵に転ぶか分からない味方であろう。
韓国は、日本が勝手に友好国と考えていただけで、もともと味方ではなかったのかもしれません。
今日・明日にでも中国に付くか、ロシアに付くか、北朝鮮と同化して核を持った敵国に変化するか。。。
味方と思ってたら えらい目にあうでしょうね。
変に友好を取り戻そうとか考えずに淡々と進めるべきじゃないでしょうか??
しかし・・・
装備買い漁ってもメンテナンス出来るんでしょうかね~??
明日から楽しい日々が始まりますね~
可愛がってあげてくださいね~