瓦屋さんが民家の1階と2階の屋根瓦を剥がして撤去している場面に遭遇。 (2階の登頂部に瓦屋さんの姿が見えます)
2階の屋根から5~6枚づつ瓦をダンプの荷台に放り投げていました。その回数は数百回でしょう。
前回、郵便屋さんがご苦労されているとの記事を載せましたが 数分見物していると瓦屋さんも大変なのが解りました。
人件費の効率化でしょうか? 瓦屋さんは、瓦を交換するのに古い瓦を搬出するため
① 自分1人で大型ダンプカーを運転して現場へ行って
② 自分1人で屋根に上がって
③ 1人で瓦を剥がして・集めて・重ねて・ダンプに積む
のですが
〇 屋根が急斜面の場合は相当危険(命綱なんて着ける余裕はない)
〇 瓦降ろしは、雨が降っていても予定通りやってしまうのが当たり前
〇 工事現場にトイレは無い
(急な便意・尿意は相当離れたコンビニまで我慢)
〇 時間に追われていたのか、休憩も昼食も無し
瓦1枚が約3㎏、一軒では平均2.5トンの瓦の重さがあります。 その後現場を3時間後に通った時には作業を全て済ませていました。
〇 これから疲れた体で、大型ダンプカーを運転して
瓦を廃棄する場所まで運搬して午後も何らかの仕事
をしているのでしょう。
感想は、正当な職業は皆さん大変なことです、 「身体が楽で」 「綺麗で」 「恰好良くて」 「高給で」 「危険が無くて」 「勤務時間が短くて」 「休みがきちんと取れて」 「ハラスメントが無くて」 「理解のある上司」 「気さくな同僚や仲間がいて」 云々… 云々… なんて考えていたら働けませんね。
日本の職人さんには感心させられます。
アメリカ人にこのような仕事をさせたら、最低でも3人プラスダンプの運転手が必要でしょうね。そして日数もすべての作業を終えるのに3日間。
現在の日本では 『職人』 が 『匠のような意』 という言葉だけが流行っていますが モノ造りでも本当の 『職人さん』 はいなくなっています。
この瓦屋さんは 『至極普通の工員さん的瓦屋』 で特別な技術は持っていないですが苦労と努力をしているのに感心しました。