こんばんは。
丹沢の山と湘南の海に挟まれた小さな丘の上でショップと教室の運営をしております。
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今夜のタイトルは「花ファイル」。
この言葉は一年ほど前か、もっと前か定かではありませんが、
ふと出てきたことば「花は思い出をファイルしてくれている」からの私流の造語です。
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昼間、
このところ多いお店番をしながらインスタグラムの編集をしていました。
何日か前に投稿した写真、ヒューケラの葉2枚です。
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ヒューケラと言えば2018年のこと、
ある小さな場所ですが、そこに1枚の水彩画を展示しました。
気乗りしなくて、まったく描く気分になれなかったので、
描くと言うよりは遊んだ作品です。
写真はその絵の一部を切り取ったものです。
ガーベラの花の横の茶っぽい色はヒューケラの葉を絞って出た汁を塗りつけたもの。
当時とはあまり色は変わっていない様ですが、庭のヒューケラは季節によって微妙に変化しています。
特に冬の色が好きです💛
寒さに耐えた色しています。
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さて 思い出ファイルは「ヤマブキの花」。
どこかでも書いたような気がしますが、そうであったなら再度です。
写真のヤマブキはすでにあちこちで使っています。思い出のものではありません。
思い出のヤマブキは一重の花
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私が小学校の3年か4年生のころまで住んでいたのは四国の南部の小さな村。
お隣は同級生の しょういっちゃんの家
ヤマブキの花を見ると いつもしょういっちゃんの家と家族を思い出します。
お隣なのに、おじさんやおばさんの声を聴いた記憶はない。
おばさんはいつもタオルで姉さんかぶりをしていて顔すら知らない、
いちど覗き込んだことありますが覚えていません。
おじさんは肩にいっぱい力を入れ、前かがみで自転車に乗って仕事に出かけていく。
毎日お弁当だけ持って。あいさつをした記憶もない。周りをみていない。
いつも家は暗く、子供は一番上がしょういっちゃんでその下の子二人も、我が家とは対照的な静かな兄弟だった。
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しょういっちゃんに用があるとき、私は家の書斎から大きな声で呼ぶ。
すると、静かに、ちょっと恥ずかしそうに、しょういっちゃんは裏口から垣根の所にやってくる。
何か、読んでる本か宿題の話だけだったようにも思う。
その垣根に咲くしょういっちゃんちのヤマブキの花だけが唯一 しょういっちゃんちの明るいものだった。
その花の黄色い明るさが強烈に今も残っている。
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しょういっちゃんとヤマブキの花…私の花ファイル
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話かわります。
写真は湘南で人気のある岡村工房のお父様の作品。
非売品をムリ言って譲っていただきました。
ツボを抱えて車までいく雑草の中で見つけたヤマブキの枝一本。
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「ヤマブキの花」
其々人は自分の道を探し、見つけて生き抜いていくのだろう、、、と思わせる花でもある。
しょういっちゃんとその弟たちを思い出しながら。