生け花の世界が伝えてくれるもの・・to Corporate warrior & soldier

2021-05-28 14:40:16 | 日記

^_^

(※3月の投稿を編集し、新たな投稿です)

             生け花の世界が伝えてくれるもの

                                                                 to Corporate warrior & soldier

 

                         (今回は全て生徒さんの作品です)

 

 

この生け花作品はベトナムからの男子留学生が初めて生けたものです。

当時は日本語学校に通い、

来日するまではベトナムで建築の勉強をし、さらに日本で建築を学びたいという夢を抱いていた青年です。

 

同じ日本語学校に通うネパールからの留学生ヤム君が連れてやってきました。

 

ヤム君はその1年前に来日しましたが、入学願書の翻訳等でお世話したことがきっかけで

我が家族と、私が友人たちとそして日本のおばさんたちと

沢山交流をした学生で、今はITの勉強のため大学に通っています。

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彼は通う日本語学校でもお花をいけました。

 

 

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日本にやってくるいろんな国の方とお喋りしていて思うことは 

彼等は

祖国の文化をとても大切にしていること。

 

ふと長年私の関わってきた「生け花」は

もうすでに

「聞いたことがある」、という方が増えていることに少々寂しさを感じていました。

 

下の写真はボリビア出身の主婦の作品。

日本に行ったら生け花を習うことが夢だったそうです。

実現しました。

 

 

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「生け花」は日本で誕生し、確立されていった暮らしの文化、暮らしのアートです。

文化というものはその文化独自の哲学があると感じています。

 

「生け花」のそれはひょっとしたら関わる方、それぞれの内なるものとヒットするのかもしれません。

 

10代後半の日本男子。はじめての生け花。

今、彼は音楽の世界で頑張っています。

 

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2016年2月のPRESIDENTオンラインの記事に

 経営トップが続々、生け花を習い始めたわけ が載っていました。

 

オーナーたちは

 
 
「経営力が磨ける」
 
「直観力、判断力、決断力、創造性、俯瞰の眼など、生け花とビジネスには共通点がある」
 
 
 
 
生け花を授業に取り入れている学校の先生は
 
 
「草花とのふれあいは、思いやりの心を深めるのです。生け花を知って子どもたちは変わりました」
 
 
 
 
そして取材をした記者からは
 
 
「生け花は決断の繰り返しだ。枝を切る決断をし、1回切ったら、それはもう二度と元には戻らない。」
 
 
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それぞれの内なるものとヒットした共感できる言葉でした。
 
 
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あえて追加するなら、生け花は一つの器のなかで見事にチーム、家族、組織などが成り立っている。
 
 
器の中の花材には
 
同じ向きのものはない。同じ、大きさのものもない。
 
ひとつひとつが己の足で立ち、同時に周囲をサポートしているし、サポートされている。
 
 
一つ欠けると不安定になる。
 
 
たった小さな一つが加わることで、世界感が広がったりもする。
 
 
一番小さな花(枝)があることで全体を包み込みバランスや調和をとることもある。
 
 
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最初のベトナムの学生が生けたお花。後ろに1本の植物が加わったことで
 
奥行を感じ、北欧の雪景色が浮かんできたと。
 
 
 
こういうことを感じながらのお稽古が日本が生んだ文化「生け花」だと思います。
 
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ただ残念なことは家元制度にも負の部分もあります。
 
敷居の高いこと、経費がかかること、
 
今はわかりませんが師弟関係にも存在するヒエラルキー
 
など。
 
 
沢山のことを学ばせて頂いた世界ですが、私はそこから離れました。
 
 
 
 
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そんなこと綴りながら久々にお茶を点てました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
孫はお遊び感覚で日本の文化を楽しんでいます♪