今シーズンの最初の上映、ドニゼッティの「アンナ・ボレーナ」を観てきました。
http://www.shochiku.co.jp/met/
指揮:マルコ・アルミリアート
演出:デイヴィッド・マクヴィカー
出演:アンナ・ネトレプコ、エカテリーナ・グバノヴァ、スティーヴン・コステロ、イルダール・アブドラザコフ
デヴィッド・マクヴィカーの新演出ということですが、初めて観る演目なので”読み替え演出”に批判的な僕ですが、比較の対象がありませんから演出に関しては特に不満はありません。舞台装置はチューダー王朝にしてはシンプルながらやり過ぎではないし、衣装も素晴らしい。
アンナ・ネトレプコ演じるアンナ(笑)は、愛に苦しむ女らしさと、気が強く自分の置かれた状況に苛立ち、終幕の鬼気迫る狂乱の場面など、素晴らしい役者としても相変わらず見事に演じています。
出産してから太り気味でしたが、昨年の英国ロイヤルオペラで来日した時よりも更に恰幅が良くなり、マノンやトラヴィアータで見せてくれたセクシーな肢体が懐かしく感じられるほど。相変わらずの美貌なのですから、体型維持にもう少し頑張って欲しいと思っちゃったりします。来春もマノンに出演が予定されていますけど・・多分観ますけど・・あの体型だと何かイメージが(汗;
ネトレプコの素晴らしさに一歩も引けをとっていなかったのがエンリコ(ヘンリー8世)役のルダール・アブドラザコフ。自分がバス/バリトンなので、どうしても目が(耳が?)行きます。何というんでしょうか明るい響きなのに軽くない。キレのあるバス声です。役者としても目力が凄い。動作というよりも目で演じるタイプですね。それに男らしいイケメンでビジュアルもエンリコにピッタリ。
最近、ディアゴのDVDでオペラを見る事が多く、劇場と違ってアップで映されるので表情や口の開け方、身体の使い方などを注意深く観察出来るのですが、演技派のオペラ歌手は顔で演じていますよね。それも目!身振り手振りよりも目とか顔の表情が歌(声)に色を添えて曲に感情がこもるんでしょうか。そういう意味では、パヴァロッティは歌手としては世界一ですが役者としては大根?・・いや失礼、彼はその歌声だけで充分ですよね。
ペルシ役のコステロは、いかにもベルカントのテノールで、甘く響く素晴らしい声でした。甘いマスクでこれからオペラ好きのオバサマ方のアイドルになるかも(爆)
ジョヴァンナ役のグバノヴァは、何カ所かパーサージョで声が痩せた所があって、ちょっと気になりました。本調子じゃなかったのかな?役柄としてはアンナの侍女なのですがエンリコに愛されて、つまりアンナの恋敵になってしまい、アンナの処刑の一因となるんですが、見た目アンナよりも老けてるし美貌も劣るし・・一昔前のオペラではどうってことないんですが、最近のビジュアル重視の傾向の中では少し不自然さが残ります。
4時間近い上演時間。朝5時起きで出かけたのに睡魔ニモマケズ(笑)・・いや、休憩&軽い昼食後のACT2で女官たちの合唱の時に少し落ちかけましたけど(汗;)この素晴らしいオペラが3500円で観れるライブビューイングって凄いです。勿論、生の舞台には比べるべきではありませんが、来日公演の東京文化会館の窮屈な椅子で、又はNHKホールの4万円くらいの 遠い座席でオペラグラスでお目当ての歌手を追いながら慌てて字幕に目を移したりせずに、アップで映し出される歌手の表情や演技を楽しむ事が出来るんですから。しかもHD大型スクリーンと5.1chの素晴らしい音響で・・。NYで上演してからたった数カ月後にですよ。
さて、次はドン・ジョヴァンニです(^^
http://www.shochiku.co.jp/met/
指揮:マルコ・アルミリアート
演出:デイヴィッド・マクヴィカー
出演:アンナ・ネトレプコ、エカテリーナ・グバノヴァ、スティーヴン・コステロ、イルダール・アブドラザコフ
デヴィッド・マクヴィカーの新演出ということですが、初めて観る演目なので”読み替え演出”に批判的な僕ですが、比較の対象がありませんから演出に関しては特に不満はありません。舞台装置はチューダー王朝にしてはシンプルながらやり過ぎではないし、衣装も素晴らしい。
アンナ・ネトレプコ演じるアンナ(笑)は、愛に苦しむ女らしさと、気が強く自分の置かれた状況に苛立ち、終幕の鬼気迫る狂乱の場面など、素晴らしい役者としても相変わらず見事に演じています。
出産してから太り気味でしたが、昨年の英国ロイヤルオペラで来日した時よりも更に恰幅が良くなり、マノンやトラヴィアータで見せてくれたセクシーな肢体が懐かしく感じられるほど。相変わらずの美貌なのですから、体型維持にもう少し頑張って欲しいと思っちゃったりします。来春もマノンに出演が予定されていますけど・・多分観ますけど・・あの体型だと何かイメージが(汗;
ネトレプコの素晴らしさに一歩も引けをとっていなかったのがエンリコ(ヘンリー8世)役のルダール・アブドラザコフ。自分がバス/バリトンなので、どうしても目が(耳が?)行きます。何というんでしょうか明るい響きなのに軽くない。キレのあるバス声です。役者としても目力が凄い。動作というよりも目で演じるタイプですね。それに男らしいイケメンでビジュアルもエンリコにピッタリ。
最近、ディアゴのDVDでオペラを見る事が多く、劇場と違ってアップで映されるので表情や口の開け方、身体の使い方などを注意深く観察出来るのですが、演技派のオペラ歌手は顔で演じていますよね。それも目!身振り手振りよりも目とか顔の表情が歌(声)に色を添えて曲に感情がこもるんでしょうか。そういう意味では、パヴァロッティは歌手としては世界一ですが役者としては大根?・・いや失礼、彼はその歌声だけで充分ですよね。
ペルシ役のコステロは、いかにもベルカントのテノールで、甘く響く素晴らしい声でした。甘いマスクでこれからオペラ好きのオバサマ方のアイドルになるかも(爆)
ジョヴァンナ役のグバノヴァは、何カ所かパーサージョで声が痩せた所があって、ちょっと気になりました。本調子じゃなかったのかな?役柄としてはアンナの侍女なのですがエンリコに愛されて、つまりアンナの恋敵になってしまい、アンナの処刑の一因となるんですが、見た目アンナよりも老けてるし美貌も劣るし・・一昔前のオペラではどうってことないんですが、最近のビジュアル重視の傾向の中では少し不自然さが残ります。
4時間近い上演時間。朝5時起きで出かけたのに睡魔ニモマケズ(笑)・・いや、休憩&軽い昼食後のACT2で女官たちの合唱の時に少し落ちかけましたけど(汗;)この素晴らしいオペラが3500円で観れるライブビューイングって凄いです。勿論、生の舞台には比べるべきではありませんが、来日公演の東京文化会館の窮屈な椅子で、又はNHKホールの4万円くらいの 遠い座席でオペラグラスでお目当ての歌手を追いながら慌てて字幕に目を移したりせずに、アップで映し出される歌手の表情や演技を楽しむ事が出来るんですから。しかもHD大型スクリーンと5.1chの素晴らしい音響で・・。NYで上演してからたった数カ月後にですよ。
さて、次はドン・ジョヴァンニです(^^