al baritono

アマチュア声楽家の独り言 ~ 歌ときどき仕事(笑)

発声の違い

2011年11月15日 | 声楽
ここ数日はフィリッポばかり歌ってます(^^

この金曜日はシンフォニエッタの練習日なので、少しばかりFaure Requiemをば・・
音取CDのマイナス1で。このマイナス1ってのは、自分のパートだけ無いバージョンです。つまり他パートとのアンサンブル練習です。

まあ、曲が曲だからってこともあるのですが、どうしても声楽レッスンと発声のポジションが違っちゃいます。というか、いつものように咽頭を下げて声門を強く閉鎖して呼気圧を高めて密度の高い声を出すと他パートと声が混ざりません。特に高音域をアクートで歌うと変です。大体がアクートで歌う歌じゃないですけど(笑)

何を言いたいかというと・・普段の声楽レッスンと全く違うプレースメントで歌わないといけないんです、特にこの曲。いや、合唱曲ってオペラ合唱以外は・・多分・・みんなそうなんでしょうね。

低音域は声門閉鎖を弱くして多少息漏れするようにして声を薄くする(爆)
高音域はアクートせずにファルセット気味に力のない声を出す(爆)
まあ、いつもの全く逆をする訳ですよ。

浅めのポジションで暫く歌っていたら・・何か変になっちゃいました。

そういえば、ミサ曲のソロもオペラのアリアとは全く違うものが要求されますよね。
「郁の会」でFaure Requiemを歌った時、ソプラノソロは藤原歌劇団のプリマ清水智子さんでした。一流のオペラ歌手の声は素晴らしかったのですが、彼女のPie Jesuは少し艶っぽすぎた気がします。

オペラでは説得力のあるオケに負けずに最後列にまで届く力のある声・・たとえそれがピアニッシモであろうと・・が求められますが、宗教曲では澄み切った透明感のあるシャンパンのような声が求められます。コラールに置いても然りで、ノンビブラートのミックスボイス・・・。

ミックスボイスなんかやったら師匠に破門されそうだし・・・、何と言っても今の僕にはそれらを使い分ける力はありません(汗;

やはり合唱との両立って無理なのかなあ・・・