ー 月10万円かからない生活 ー

月10万円かけずに生活した人がいる。
経済アナリスト森永卓郎氏である。2025年12月取材したものを先頃新聞が掲載した(産経2026.2.28)。
記事をそのまま引用すると、
「埼玉県所沢市で、一時期、実験をしてみたんです。私と妻、妻の母の3人暮らしでしたが、農産物を自分で作って、太陽光パネルで発電すれば、ひと月10万円かかりませんでした」。
氏はこれをトカイナカ生活とおっしゃっている。
都会の利便性と田舎ののんびりした暮らしの両方が得られる地域で暮らすことらしい。
そして、東京ディズニーランドへ行ってひとり1万円も使うより、本や新聞を読んで教養を身につけた方がいい、教養さえあれば自然を楽しめるとも。
そう言えば、以前テレビの番組で笑いながら「車はサニーです」と言われたのを聞いたことがある。所沢での実験はその頃のことかもしれない。
こんなことを言うと、「そうは言っても」と、人はあれこれできない理由を並べる。しかし、トカイナカの方が安上がりに生活できることは確かである。運よく農家の知り合いでもできれば、最近高騰している米も以前の値で売ってもらえる。現にうちで食べている米の値段は保管料込みで30キロ1万2000円である。
都会にいて、足りない分は投資で賄うという考えもあるが、株は水物、まして仮に会社の帳簿も読めないまま運用は人任せときた日にはそれはもうギャンブルである。