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田舎ぐらし(196)

 ー 親の顔を見てみたい ー

  
  
   「平然と車内で化粧する脳」
      澤口俊之 南 伸坊  扶桑社文庫

 「親の顔を見てみたい」
これを聞いてすぐ頭に浮かぶのは小学5年生のいたずら坊主、その前で泣いてる女の子、女の子の横で坊主をにらんでいる女の子の母親。母親は「この子の親はいったいどんな躾をしているのだろう」と思っている。

 街へ出ると、「親の顔・・・」は至る所で目にする。
車中で大きなリュックを脇に置いて座っている高校生。店で食事をすませて外に出ようとドアを開けたら、渡りに船と先に入ってくる若い女。駅の通路でしたたかにぶつかっておいて黙って行き過ぎる若い者。車を運転しながら大あくびをする者・・・。

 選挙も同じ。例えば村長は村民が選ぶ。国会と違って直接選挙である。住民は親であり、村長は子である。村長がヘマをやれば、村の連中の顔を見てみたいとなる。

 だから秋田で27歳の市長が出たと聞いた日には反射的にパソコンに “ 県民性 ” と入れてみた。見つけた記事はどんな資料を根拠に書かれたものかはっきりしなかったので読み流して終わったが。

 これら日常些事に対して、敵性国と海を隔てて接している市や県の長については軽くあしらうわけにはいかない。長の日頃の言動からこの人物は日本を守ることにあまり熱心ではないと思われたら、住民全体がそういう目で見られる。
 ここの住民は敵の軍隊がやってきたら手旗を振って歓迎するかもしれないなどと勘ぐりたくなる。

 どんな軍隊がやってくるか知れたものではない。1945年、台湾の話であるが、上陸してきた国民党軍は天秤棒に鍋や釜をぶら下げて行進した。続いてやって来た政府の役人は賄賂を取ったし、台湾人の倉庫の品を横流しした。大陸から来た中国人はちょっと留守をしていた台湾人の家に住み着いて動かなかったという。(金 美齢 産經 2024.8.6)。

 
 

 
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