ー ママ、抱っこ! ー
今年も菜園にサツマイモを植えた。
最近のように、世界のあちこちでミサイルが飛び交うようになると「日本だけは・・・」とカウチポテトを決めこんでいるわけにはいかない。なにしろ中、露、北と何をしでかすかわからない国に囲まれているのである。
だからサツマイモを植える。食料だけは自分で調達できるようにしておきたい。そうしないと終戦直後の東京の住人のように、農家に米やイモを乞うてまわる破目になりかねない。
さて、首相の所信表明演説、「三 日本を守る」を新聞で読んだ。
その中に「日米同盟は、日本外交・安全保障の基軸であり、・・・この同盟の抑止力・対処力を一層強化します」とある。
この同盟の内容は、アメリカは日本の領土を守ってあげます。その代わり、日本の土地を使わせてください、という取り決めである。はっきり言えば、アメリカの前哨基地になってくれ、ということ。
これはつまり、アメリカの兵隊は日本のために戦う。しかし、日本はハワイやグヮムやアメリカ本土が攻撃されてもなにもしない。ということである。
もし、米軍と共同訓練をしている自衛隊員がアメリカの隊員に「俺たちはお前たちのために血を流す、お前たちは何をしてくれるんだ?」と聞かれたらどう答えればいいのだろう。「そういう約束になっているから」と言えば納得するだろうか?
本来、国家たるもの、独力で自国を守る力を持つべきである。その上でお互いの地理上の位置や情勢を見て必要と思えばどうする、こうするを決める。それが同盟というものだろう。
それに自衛力さえちゃんとしていればたとえアメリカが部隊を引き上げても慌てることはない。それを日本は小学生の子どもでもあるまいし、アメリカママに抱っこされている。
恥である。 80数年前、アメリカは日本と戦争を始めるにあたり、日本は侍の国である。かの国には恥という文化がある、そういう国民と戦うんだと肝に銘じた。
日米同盟をどう強化するつもりか知らないが、このままアメリカにおんぶにだっこという恰好だけは止めてもらいたい。顔が赤くなる。