ー 65歳 おつかれさまでした ー
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芽がで出ないうちにと思って、庭木を抜くことにした。
上から少しずつ伐り落とし、最後に根を掘る。電動鋸などという上等なものはない。それでも小学生の頃乗って遊んだ “ 4輪車 ” もこうやって作ったものだと思いながら鋸を引く。懐かしさも手伝ってちっとも苦にならない。
転がったカエデの幹のひとつに退職した昔の自分を見るのは天邪鬼の証である。
さて昨今、会社にいられる年数が伸びた。さらに、この4月以降、会社は希望者全員を例外なく65歳まで継続雇用することが義務となる。加えて70歳までの努力義務もある(改正高年齢者雇用安定法)。
ただ、60歳を定年とし、そのあとクビにはしないものの給料をえらく下げる会社が多いと聞く。新しい契約なんだから文句はないでしょうというのが会社の言い分だろうが、仕事の内容は変わらないのに給料を下るげのは理屈に合わない。
50万円の給料が25万円になったら、1年間で300万円、65歳までの5年間で1500万円の損になる。
理屈に合わないというので、恐れながらと裁判所に訴え出るのも気が引ける。とにもかくにも会社にはお世話になったのだからとか、どこも同じだからとか、理屈にならない理屈をつけて抜きかけたモノを鞘に戻す。邪魔をするのは決まって己の優しさである。
安い給料が嫌なら転職という手もある。
ただ、転職するには “ 手土産 ” が欲しい。転職先の穴を埋めて余りある程の技量があれば、給料の交渉だってできる。私の腕をいくらで買ってくれますか?と売り込むのである。