ー なぜ家庭菜園をやってるの? ー
前回は野菜にくっついている残留農薬について書いた。それでは、中身はどうだろう。
昔と比べると、栄養価はひどく落ちている。例えばほうれん草に含まれるビタミンCは1950年には100グラム中159mgあったのが、2005年には同35mgである。その理由として、「農薬の大量使用による土壌の悪化」が指摘されている(「酵素の謎」鶴見隆史)。
昔並みのビタミンCをほうれん草から摂ろうと思ったら、食卓にほうれん草
の山を築かなくてはならない計算だ。欠乏すると免疫力が下がり、風邪をひきやすくなる。シミやシワもできる。
ところで、家内は友人にかぼちゃやニンジンを送ってやっているが、なかなか評判がいい。なかでもニンジンの強い香りにはびっくりされているようである。うちもニンジンを作ったのは今年初めてで、それまではスーパーや道の駅で買っていた。だから香りの強弱どころかニンジンに香りがあることすら忘れていた。
香りが強いということは体にいいいことに違いないと、素人考えでいい方に答えを出した。
香りで気をよくしたものの、今度は日持ちが気になってきた。以前家内が、買ったニンジンはすぐフニャフニャになると言っていた。
それで、税抜き99円のニンジンを1本買ってきて机の上に置いて様子をみた。そうすると、10日ばかり経った頃表面にシワがたくさん出てきた。少し柔らかくなっている。その後黒いシミが広がり、3週間経つか経たないうちに白いカビのようなものまで生えてきた(上掲写真下)。
菜園のニンジンはどうだろうか。同じ様に、シワ、シミ、カビときたら、どのニンジンも同じだ。菜園のがなくなったらスーパーや道の駅に買いに行けばいい。同じように机の上に置いて様子をみることにした。
( 次回は ー なぜ家庭菜園をやってるの? ー )