奇跡の野良猫

猫が逆境からの脱出法や健康法を教えてくれます。

ピンコロで逝く方法11

2020-05-10 18:12:32 | ネコの本
ストレスと腸との関係
「ノラ先生。ストレスと腸との関係を教えてください」
「ストレスを受けると、交感神経が有利になり、体が戦闘状態になり体が休むことが出来ず、腸が大きなダメージを受ける。すなわち体が強いストレスを受けると、腸では(カテコラミン)という神経伝達物質が分泌され、悪玉菌を増加させるのだ」
「ストレスは、それで免疫力を低下させるのですか」
「そればかりではない。ストレスを感じた時に、体内では(コルチゾール)という副腎皮質ホルモンが分泌される」
「それはどんなホルモンですか?」
「糖やタンパク質の代謝や炎症を抑えたり、免疫抑制などの様々な働きを持つ重要なホルモンだ。すなわち副腎に大きく負担がかかり、この状態が行き過ぎるとうつになる」
「ストレスは現代人にとって、非常に危険ですね」
「その通りだ。まだ続きがある。ストレスを受けて腸内細菌が乱れてしまうと、そこから脳に及ぼし、幸せを感じる(ドーパミン)や(セロトニン)が適切に生成されなくなってしまう。脳と腸はつながっているのだ」
「それはどんなものですか?」
「ドーパミンは、やる気と集中力をみなぎらせ、セロトニンは安らぎをもたらせてくれる(天然の精神安定剤)である。特にセレトニンは腸内細菌と関係が深く、現代人には大切な存在なのだ」
「これはおったまげた」
「これが適切に作られるためには腸内環境が良くなければいけなく、元となる物質が造られるのは腸なのである」
「セレトニンですか」
「セレトニンが重要な理由がもう一つある。セレトニンは朝たっぷり出て、夕方になると、モルメラトニンという中間物質に変わり、そこからメラトニンという睡眠ホルモンに変わり、深い眠りに導くのだ」
「ストレスを減らすことは、深い睡眠とも関係あるのですね」
近日出版予定